ページ

2015年7月22日水曜日

二郎系ラーメンの経験率

 知る人ぞ知る,ラーメン二郎。油たっぷりの極太ラーメンであり,これにハマっている人たちは,通称「ジロリアン」と呼ばれます。私も,そのうちの一人です。
http://magazine.ietty.me/life/jiro/

 しかし経験者はあまり多くないようで,親しい編集者さんや学生さんに尋ねても,「食べたことないですね」という返答がほとんどです。それではと,一度連れて行って感想を聞くと,「いやあ,これはダメです。もういいです」と,音を上げる人がこれまた多数。

 私などはすっかりのめり込んでいますが,全体からすれば,ジロリアンはマイノリティーなのかもしれませんね。二郎の経験率や,それに対する評価を調べた統計調査がないかと前から思っていたのですが,一昨日,まさに「それ」というデータが公開されました。

 マイナビスチューデントが,19~78歳の社会人男女(432人)を対象に実施したWebアンケートの結果です。本誌の読者が対象ですので,母集団をきちんと代表していないきらいはありますが,初の調査データとして注目されます。
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/16114

 設計はシンプルで,対象者に二郎系ラーメンの経験の有無を尋ね,食べたことがある者には味の評価を問い,食べたことがない者には今後食べたいかどうかを問う,というものです。対象者432人の回答は,以下のようになっています。比率は,全数(432人)ベースのものです。


 対象の成人男女432人のうち,食べたことがあるのは58人,経験率は13.4%となります。大人の7人に1ですか,思ったより少ないな,という印象です。まあ二郎は都市部(ほとんどが首都圏)にしかありませんので,こんなものでしょうか。言わずもがな,首都圏居住の男性に対象を絞れば,経験率はうんと高くなるでしょう。

 味の評価は,食べたことがある58人のうち,34人(58.6%)が「おいしい」と評しています。未経験者374人のうち,今後食べてみたいと考えているのは93人(24.9%)です。

 マイナビの記事では文章で調査結果が淡々と説明されていますが,私なら,結果の図解を載せます。以下のような図はどうでしょう。


 結果を視覚化すると,二郎の経験層は少ないことに加えて,潜在的な需要層もさほど多くはないことが分かります。ただ,これが性別,年齢,居住地といった属性によってどう変異するかは,興味あるところです。

 口でくだくだ説明するだけなく,言いたいことを凝縮させた1枚のグラフをポンと提示する。こういう精神も大事かと思います。昨年出した電子書籍「平均年収の真実-31の統計から年収と格差社会を図解-」(インプレス)は,この考え方に基づいてしたためた本です。ご覧いただければ幸いです。
http://quickbooks.impress.jp/?p=2419

 そろそろ二郎を食べに行きたいのですが,先日受けた健康診断で異常値が出てしまいましたので,思いとどまっています。24日の金曜,栄養士の指導を受けに行くのですが,はて何と言われるやら・・・。禁「二郎」にならないか,ヒヤヒヤしています。