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2016年11月4日金曜日

首都圏243市区町村の大卒人口率

 先日の日経デュアルの記事「子の学力は親の経済力より,親の学歴が影響」にて,首都圏の大卒人口率マップと,上位50位までのランキング表を紹介しました。
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=9299

 スペースの関係上,当該記事では,大卒人口率が上位50位までの市区町村しかお見せできませんでした。そこで,「後日,私の個人ブログで全市区町村のデータをアップする」という約束の文言を書いたのですが,「それを見たい」という要望がメールで寄せられました。

 うう,すみません。うっかり失念していました。

 約束はちゃんと果たしましょう。私が明らかにしたのは,首都圏の243市区町村の大卒人口率です。15歳以上の住民のうち,大学以上の学歴保有者が何%かです。学生と学歴不詳者は,分母から除いて率を計算しています。資料は,2010年の総務省『国勢調査』なり。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020101.do?_toGL08020101_&tstatCode=000001039448&requestSender=search

 掲げるのは,大卒人口率が高い順に,243市区町村を並べたランキング表です。資料として,ご覧いただければ幸いです。


 上位3位の区では,住民の半分以上が大卒であると。青色マークは,私が住んでいる多摩市です。ご自身がお住まいの地域は,どこに位置しますか。マークしてみてください。

 各地域の大卒人口率は,子どもの学力ととても強く相関しています。都内49市区を取り出して,小学校5年生の算数平均正答率との相関をとったところ,相関係数は+0.9を超えています。冒頭の日経デュアル記事に載せた図を,ここに再掲します。


 地域の教育計画の立案・評価に際しては,こういう基底的な条件を考慮したいものです。それは何度も繰り返し,私が申し上げていることでもあります。