前に扱ったことのあるテーマですが,最新のデータで国際比較をやってみましょう。
http://tmaita77.blogspot.jp/2013/07/blog-post_7.html
OECDの国際学力調査「PISA 2015」では,各国の15歳生徒に対し,「30歳の時点で,どういう職業に就いていたいか」と訊いています。
http://www.oecd.org/pisa/data/2015database/
この問いに有効回答を寄せた,日本の女子生徒は2,914人。このうち,「Housewife(主婦)」と答えたのは76人となっています。比率にすると2.61%,38人に1人です。
冒頭のリンク先記事でやったところによると,2006年のデータでは4.02%でしたから,この10年ほどで減っています。
思ったより少ないかなという印象ですが,他国と比べるとどうか。66か国の数値を高い順に並べたランキングにすると,以下のようになります。
ほう,日本は首位ではないですか。お隣の韓国は3位。率の絶対水準は低いものの,女子生徒の専業主婦希望が世界で最も強い社会であることが知られます。
これは15歳時点の断面ですが,加齢と共に増えていくのか,減っていくのか。青年期における「ジェンダー的社会化」の様相を可視化する上でも,こういうデータが整備されたらなと思います。