拙著『データで読む 教育の論点』が晶文社より発刊されました。アマゾンでの発売が開始され,全国の大きな書店には置かれている模様です。
http://www.shobunsha.co.jp/?p=4364
表紙写真と中身ちょい出しの写真を載せておきましょう。編集担当のA氏がツイッターで発信されているものを拝借いたします。
https://twitter.com/andorakia
タイトルの『教育の論点』とはよく言ったものですが,本ブログの一部書籍化です。1)子ども,2)家庭,3)学校,4)若者,5)社会,という5つの柱を立て,72本の記事を精選し,一冊の書物として筋が通るよう配列し,文章やデータもリファインしています。
印象やフィーリングで語られている教育事象を,データを使ってできるだけ丁寧に「見える化」しています。各地の議員さんから「議会質問に使いたい」というリクエストをいただいた,保育所在所率と児童虐待の相関図(102ページ)なども載せています。
盛られている内容の詳細は,冒頭の出版社HPをご覧ください。教育関係者の方々の実務に寄与する部分もあるかと存じます。
難しい理屈や数式を並べ立てた本ではありませんので,教育や社会に関心を持つ一般の方々に読んでいただけたらと思っております。統計がたくさん載っていますが,使われているのは四則演算だけです。中学校レベルの数学力で十分理解できる内容です。ひるむなかれ。
本書に載っているデータは,公開されている公的統計資料から作成したものです。計算のプロセスについても仔細に説明していますので,読者はその気になれば,データの再現可能性を追試することができます。億劫な作業かもしれませんが,それをやってくれる人が出てくることを願います。公的統計を使いこなせる人が増えるからです。大学の調査統計法の作業課題としても,いいのではないでしょうか。
社会現象を数で可視化する技法の手引きにもなるかと思いますが,私のやり方はかなり「自己流」です。したがって,反面教師として使っていただく用途もあろうかと思います。
書店に平積みになっているという,うれしい情報提供もあります。夏休みの読み物として,多くの人に手にとっていただけたらと願っております。
https://twitter.com/kumiko_a_o/status/893065367848865792