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2011年4月9日土曜日

教員のプロフィール

 文科省『平成19年版・学校教員統計調査』の統計を使って,公立学校の教員のプロフィール表をつくってみました。統計資料のURLは以下です。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001016172


 まあ,だいたい予想がつくものばかりですが,教員養成大学出身の教員は小学校で多いのですね。免許状が,一般大学では取得しにくい,という事情からでしょう。一方,大学院修了者や専修免許状保有者は,小<中<高,という傾向です。高校では,教員の4人に1人が大学院を出ています。

 なお,高校では,校長や教頭のような管理職になるに際しては,原則として専修免許状が求められています(学校教育法施行規則第20条)。そのため,高校の校長の7割,教頭の5割が専修免許状保有者です。


 現在,教員養成の期間を6年間に延ばし,教員志望者には修士の学位を取らせようという案が出ています。保護者のほとんどが大卒という状況のなか,デュルケムのいう,教師の道徳的権威(l'autorité morale)を際立たせるには,こういう措置もやむを得ないのかも知れません。

 ところで,教員集団の組成は,地域によっても異なります。回を改めて,教員養成系大学出身教員や大学院卒教員の割合が,都道府県別にみてどう違うのかという統計をお見せいたします。