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2011年7月26日火曜日

就業状態の人口ピラミッド

 私事で恐縮ですが,7月12日に誕生日を迎え,35歳になりました。子どもの頃は誕生日が来るたびに喜んだものですが,今では,「ああ,また一つ歳をとってしまった…」という感じです。30半ばで大学非常勤講師&文筆業…これでいいのかしらん,と思うこともあります。

 まあ,このご時世ですから,私くらいの年になっても,ちゃんとした定職に就けていない人間は,結構いるでしょう。「ロスト・ジェネレーション(ついてない世代)」といわれる,われわれの世代にあっては,なおさらです。2007年の『就業構造基本調査』の統計から,30代男性の就業状態を明らかにすると,下の表のようです。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001013824&cycode=0


 30代男性944万人のうち,就業している者はおよそ887万人ですが,そのうち83万人(9.4%)が非正規雇用です。働く者の10人に1人が非正規雇用ということになります。ちなみに,就業を希望しない無業者が15万人います。30代の男性で,学生や主夫というのはあまりいないでしょうから,いわゆるニート(NEET)の状態に近い人たちと思われます。こうしたニートが全体の1.6%いることも注目されていよいでしょう。

 では,他の年齢層ではどうでしょうか。また,女性ではどうでしょうか,上表の5カテゴリーで塗り分けた人口ピラミッドをつくってみました。資料源は,上表と同様,2007年の『就業構造基本調査』です。


 当然ながら,10代の少年や60歳以上の高齢層では,就職非希望の無業者が多くを占めます。20~50代の働き盛りの層では,赤色の常勤正規雇用のシェアが大きいですが,緑色の非正規雇用のシェアも無視できません。とくに女性では,正規雇用よりも非正規雇用の比重が大きくなっています。30代の女性でいうと,就業者(①+②+③)に占める非正規雇用者の比率は47.1%,ほぼ半分です。

 お気楽?な就労形態を望んでのことかどうかは分かりませんが,働く人間に占める非正規雇用者の比重は,決して小さくはないようです。賃金コストを徹底的に抑制することで,各企業の利益高は大きくなり,その集積によって,国全体の経済成長は達成されるかもしれません。しかし,働く個々の労働者(生活者)の視点からみれば,何ら実感を伴うものではありません。「実感なき成長」というフレーズは,このことを皮肉ったものでしょう。

 過去の統計を使って,同じピラミッドを描いてみたら,模様は相当違うのではないでしょうか。今日における非正規雇用(緑色)の領分の拡大が,もっとクリアーになると思われます。また,県によっても,非正規雇用の率はかなり違うと思います。各県の若者の非正規雇用率が,若者の犯罪率や自殺率とどう相関しているかも興味深いところです。手がけてみたい課題です。