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2013年11月7日木曜日

大学卒業生・大学院修了生の進路図

 昨日の晩,大学学部卒業生と大学院博士課程修了生の進路図をツイッターに載せたところ,みてくださる方が多いようです。ブログのほうにも転載いたします。

 ご覧に入れるのは,今年春の専攻系列別の進路内訳図です。非正規就職,一時的な仕事(バイト),その他(無業),および不詳・死亡の4カテゴリーは,「不安定進路」として括っています。用いた資料は,2013年度の文科省『学校基本調査』の速報値です。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm


 何も言いますまい。博士課程の場合,不安定進路の比重が高いですね。黒色の「不詳・死亡」というのは穏やかでないですが,さすがに死亡はほぼ皆無でしょう。おそらくは,連絡が取れないなどの理由による進路不詳者であると思われます。でも,行方不明者も結構いそうだなあ。

 図には数値を記していませんが,参考までに,グラフの元データを掲げておきます。中間の修士課程修了生の進路内訳も示しておきます。右端のNは,卒業生・修了生の実数です。


 学部卒業者の場合,大学院進学者が多いので,進学者を除いた進路内訳図にすべきではないのか,という意見がありました。卒業者数から進学者数を除いた数を分母にして正規就職率を出し,段階ごとに比較すると,下図のようになります。


 理学と工学で,修士課程修了者の正規就職率が最も高くなっています。理系では,民間でも修士学位が評価されているためでしょう。しかし,博士修了となると,率はガクンと下がりますね。人文系と社会系は,学部→修士→博士になるにつれて,正規就職率が段階的に落ちていきます。不安定進路は,この裏返しです。

 寒くなってきたのに,ますます寒気を覚えるような図を出して恐縮ですが,これが現実。目をそらさずに直視すべし。最初の図を拡大して,高校の進路指導室の壁にでも貼ったらどうでしょう。「無目的に勉強ばっかするとこうなる」。若き高校生に知らしめてみては。