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2014年10月28日火曜日

就業・政治分野の男女平等指数

 世界経済フォーラム(WEF)より,2014年版の男女平等指数の国際ランキングが公表されたようです。日本は142か国中104位という,いささか不名誉な順位が報告されています。上位3位はアイスランド,フィンランド,ノルウェーです。

 この指数は,就業,教育,健康,および政治という4つの分野の指標を合成して作成されたものです。このうち国際差が大きく出ているのは,就業と政治です。これらの分野の男女平等は,以下の指標で計測されています。

<就業分野>
 ①労働力人口の女性比
 ②類似業種の賃金の性差
 ③収入の性差
 ④管理職の女性比
 ⑤専門・技術職の女性比
<政治分野>
 ⑥議会議員の女性比
 ⑦閣僚の女性比
 ⑧首脳が女性であった年数(過去50年間)

 これらを合成して出した日本の男女平等指数は,就業分野が0.618,政治分野が0.058となっています。完全平等を1.00,不平等を0.00とした値です。わが国は政治面がお寒いようです。それもそのはず,上記の⑥は8%,⑦は11%,⑧は0年という有様ですので。

 私は報告書の原典に当たって,142か国の就業と政治分野の男女平等指数を収集しました。下の図は布置構造図です(指数の単位は0~100に換算)。点線は,142か国の平均値を意味します。
http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2014/


 右上には北欧国,左下にはイスラーム国が多く位置しています。後者では,女性はあまり外に出ない文化があるためでしょう。日本は,就業分野は平均よりちょい下,政治分野はそれを大きく下回っています。先進国の中でみると,この2分野の男女平等の具現が遅れているのが明らかです。

 なお時系列でみると,フランスの男女平等指数が大幅にアップしていると報じられています。なるほど,図中の矢印はこの国が2006年から14年にかけてどう動いたかを表す軌跡ですが(末尾は06年,先端は14年の位置),右上に大きくシフトしています。政治分野の男女平等指数は,10.4から35.2へと3倍以上伸びています。

 2012年に男女同数の内閣が実現したことが効いているようです。国政や地方選挙の候補者リストを,男女同数にすることを義務づける法律まであるそうな。
http://www.asahi.com/articles/ASGBX2RMVGBWULFA031.html

 わが国はというと,同じ期間にかけての位置変化はほとんどありません。指導的地位の女性比を3割にすることを目指している2020年には,上図での位置も違ったものになっているでしょうね。いや,そうでなければなりますまい。

 余談ですが,実務教育出版社の『受験ジャーナル・平成27年試験対応』の第2号において,同種の男女平等指数を国内の都道府県別に明らかにしています。各県のランキング表も掲載。興味ある方はご覧ください。書店に行けば置いてあると思います。
http://jitsumu.hondana.jp/book/b181429.html

 朝夕は冷え込んできました。明日から,散歩には綿入りの半纏がいりそうです。風邪などひかれませんよう,ご自愛ください。