前回の続きです。今回は,日曜日の各時間帯において,子ども(10~14歳)がどういう行動をとっているかをみてみましょう。
資料源は,2006年の総務省『社会生活基本調査』です。2006年の「10月14日から10月22日までの9日間」のうちの日曜日について,対象者がどういう行動をとったかを,15分刻みの細かい時間帯別に明らかにしています。
前回の平日のものと,図の模様がかなり違うことにお気づきかと思います。当たり前ですが,起床時間が遅くなっているようです。朝の8:00になっても,3割ほどの子どもが眠っています。11:00の状況をみると,スポーツをしている子どもが約2割と最多になっています。部活動や,地域のスポーツクラブに通っている子どもたちでしょう。
15:00になると,趣味や何らかの交際をして過ごす子が多いようです。今ぐらいの時間(20:00近辺)では,テレビ等を観ている者が4割をも占めています。いかにも,休日らしい過ごし方ですね。
ただ,テレビ視聴については,国際学力調査のTIMSS2007の結果から,次のことがいわれています。わが国の子どもは,「宿題をする時間が短く,テレビやビデオを見る時間が長く,家の手伝いをする時間が短い」そうです。下記サイトの「TIMSS2007のポイント」というPDFファイルをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/07032813.htm
なるほど,休日の夜間における「テレビ視聴」の領分の大きさを考えると,さもありなんという感じです。手伝い(雑事)や学習をしている子は,そう多くはありません。
しかるに,子どもは大人の鏡です。子どもに範を示すべき大人は,1日をどう過ごしているのでしょうか。回を改めて,大人についても同じ統計図をつくって,ご覧に入れようと思います。