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2019年4月30日火曜日

2019年4月の教員不祥事報道

 今日は平成最後の日です。私の世代は,平成の元年に中学校1年生でした。思春期以降,アラフォーの今に至るまで「平成」の時代で過ごしてきたことになります。世代と平成史をリンクさせたジェネレーショングラムの図を,1月27日の記事で公開しています。興味ある方はどうぞ。
http://tmaita77.blogspot.com/2019/01/blog-post_27.html

 今月,私がネット上でキャッチした教員不祥事報道は28件です。先月の半分以下ですが,年度末に多くて年度初期に少ないのは毎年のこと。今月も,体罰・わいせつ・飲酒運転・盗撮という4大不祥事で染まっています。校長が事故防止のために勝手に白線を引いてしまい,道交法違反で咎めを受ける事案も起きています。

 明日から元号が変わります。未来において,平成の時代はおそらくは「暗黒の時代」と語れるかと思います。「時代遅れのシステムを無理に維持させようとし,様々な歪みが噴出した時代」というようなことが,『平成史』(ちくま新書)という本で言われていたような気がします。

 その「歪み」に翻弄されているのが,われわれロスジェネです。学校から社会への移行期が平成不況のどん底に当たり,正規就職が叶わなかった人がたくさん出ました。大卒者のうち,進学も就職もしなかった者の率の地図を描くと吐き気がします(下記)。
https://twitter.com/tmaita77/status/1116640382773800965

 欧米の人からすれば「後から就職すればいいじゃん」と思われるでしょうが,新卒至上主義・年功賃金が支配的な日本ではそうはいきません。巻き返しは難しく,非正規・無職に留め置かれている人が他世代に比して数多くいます。団塊ジュニアのちょっと後の世代ですので,絶対量も多し。

 先々週,新聞の取材を受けた時,「このさ迷える世代を,どうすればレールに戻せるか」と聞かれたのですが,私は「レールが時代にそぐわなくなっている」と答えました。平成の時代にかけて無理やり維持されてきた「時代遅れのシステム」です。年功賃金などはその典型。そのレールを変えてほしい。具体的にどういうことかは,これまでの記事でさんざん申しましたので,ここでは控えます。

 言い方はよくないですが,ロスジェネは平成から令和と受け継がれる最大の負の遺産の一つです。この世代を取り込むことは,現存の社会制度を大きく変えることに他なりません。その意味で,私はこの世代を,社会変革の旗振りを担う「黒船世代」と勝手にネーミングしています。

<2019年4月の教員不祥事報道>
自宅マンションで大麻栽培容疑、教諭ら再逮捕
 (4/2,朝日,沖縄,特,女,49)
酒気運転の教諭 停職処分6カ月
 (4/2,沖縄タイムス,沖縄,小,男,40代)
16歳少女に現金3万3千円渡しホテルでみだらな行為か
 (4/3,東海テレビ,愛知,中,男,37)
悪口書かれた」と思い込み…小学校の30代教師 担任する6年生クラスの男児3人に“体罰”(4/5,東海テレビ,岐阜,小,男,30代)
中学校で生徒の個人情報を紛失 生徒37人分の家庭連絡票をシュレッダー処理
 (4/5,瀬戸内海放送,香川,中,男)
中学男性2教諭、生徒体罰で処分(4/6,愛媛新聞,愛媛,中,男,40代)
私立学校教諭わいせつ疑いで逮捕(4/8,NHK,静岡,男29)
高校教諭が教室で盗撮 スマホ設置の男逮捕
 (4/8,北海道新聞,北海道,高,男,28)
高校生自殺で教諭書類送検(4/8,NHK,岩手,高,男,40代)
小学校教諭が酒気帯び運転の疑い(4/10,NHK,秋田,小,男,50代)
急にしゃがむなど不審な動きで発覚 20代臨時講師が盗撮
 (4/10,毎日,秋田,中,男,20代)
16歳少女に5千円渡して車内で…県立高校の37歳数学教師の男 児童買春
 (4/11,東海テレビ,愛知,高,男,37)
保護者了解で丸刈りでも「体罰」、教諭を処分(4/13,読売,山口,高,男,43)
信号無視をした疑いで高校教師の男を逮捕(4/14,テレ朝,三重,高,男,56)
小学校教諭を酒気帯びで書類送検(4/15,NHK,愛媛,小,男,40代)
“飲酒で事故”教諭を懲戒免職(4/17,NHK,千葉,中,男,53)
飲酒運転で教諭免職 書類誤廃棄の教頭は戒告
 (4/18,千葉日報,千葉,飲酒運転:中男53,書類破棄:小男49)
小学校長が道路に白線描き罰金4万円(4/18,読売,福岡,小)
小学校男子講師が現金1万円盗む 宇都宮市教委が発表
 (4/18,下野新聞,栃木,小,男,53)
小型カメラで下着撮影、高知の教諭に罰金40万円
 (4/19,サンスポ,徳島,中,男,33)
教諭が蹴り生徒骨折/県教委、減給処分に
 (4/19,沖縄タイムス,沖縄,中,男,41)
高校教諭がパトカー相手に…ド派手カーチェイス
 (4/21,日刊ゲンダイ,岐阜,高,男,56)
修学旅行中に校長や教諭らが利き酒(4/23,西日本新聞,福岡,中,男,50代)
児童買春:疑いで都内の教諭逮捕(4/24,毎日,東京,中高一貫,男,28)
高校教諭わいせつ行為で懲戒免職(4/24,NHK,静岡,高,男,30代)
小学校の教諭 盗撮目的の疑い(4/25,NHK,島根,小,男,23)
盗撮 懲戒免職の教諭書類送検(4/25,NHK,佐賀,小,男,50代)
中ジョッキ3杯のビール飲み、車で帰宅(4/27,埼玉新聞,埼玉,中,男,30)

2019年4月25日木曜日

雇用の流動性の国際比較

 日本で長らく続いてきた終身雇用ですが,それも限界の兆しが見えつつあります。経団連のトップも「もう終身雇用制の維持は難しい」という趣旨の発言をしていますね。

 年功賃金と終身雇用。日本的雇用慣行の2つの柱ですが,社会の可視化(見える化)を商売とする私としては,統計でそれがどれほど広がっているか,もっと疑えば本当にそれはあるのか,ということを明らかにしたくなります。

 前者の年功賃金は,可視化は簡単です。賃金の年齢カーブ,正確を期すなら特定世代の賃金の年齢カーブを描けばいいだけのこと。1月20日の記事で,収入の年齢曲線の国際比較をしましたが,日本の「右上がり」はどの国よりも明瞭です。

 後者の終身雇用についても,会社の勤続年数や転職回数のデータで分かります。探せばこういうデータはあるでしょうが,日本だけだと「ふーん,そうだろうね」でおしまいです。願わくは国際比較をしたい。他国の状況から日本を逆照射し,変革の可能性も知りたい。

 こんな関心をもって,OECDの国際成人力調査「PIAAC 2012」の調査票をサーチしたところ,転職回数の設問は見当たりませんが,「今の雇い主の下で働き始めたのは何歳の時ですか?」という問いはあります(D_Q05a1)。雇用の流動性のデータになりそうです。
http://www.oecd.org/skills/piaac/publicdataandanalysis/

 45~54歳の男性雇用労働者を取り出し,上記の問いへの回答をとってみました。手始めに,日本,アメリカ,スウェーデンという3つの社会の回答分布を比べてみましょう。アラフィフ男性が,今の職場で働き始めたのは何歳かです。リモート集計でやりましたので,粗い整数値になっていることをお許しください。


 日本では20代前半が33%と最も多くなっています。大学卒業年齢ですね。ストレートに解釈すると,アラフィフ男性の3人に1人が,新卒で入った会社にずっと勤め続けていると。

 対してアメリカとスウェーデンでは,最も多いのは40代前半です。この2国では,アラフィフ男性の半分が,今の会社に勤め始めたのは40歳以降だと答えています。アメリカでは高い給与を求めてバンバン会社を移るといいますが,それが数値に出ています。

 では,他の国はどうでしょう。「PIAAC 2012」では,OECD加盟の25か国のデータを得ることができます。原資料の8カテゴリーを4つに簡略化し,国ごとの分布をとってみました。下図は,40歳以上という回答の割合が高い順に25か国を並べたものです。


 45~54歳の男性労働者に,今の会社に勤め始めた年齢を尋ねた結果ですが,国によって大きく違っています。

 ニュージーランド,エストニア,デンマークでは,6割が40歳以上と回答しています。今の会社の在籍期間がほんの数年という人たちです。組織を移った回数を尋ねたら,5回,10回という回答はザラでしょうね。雇用の流動性が高い社会です。

 先ほど比べたアメリカは中間くらいで,日本はというと見事に最下位です。アラフィフ男性の6割が,20代に入った会社に勤め続けています。予想はしていましたが,雇用の流動性が最も低い社会であることが露わになりました。

 諸外国では,高い給与が得られる,自分の専門性が活かせるといった理由で,労働者は組織を頻繁に移ります。アメリカでは,大卒者の採用面接で専攻について訊かなかった採用担当者が侮辱罪で訴えられるそうな。それだけ「個人」が重視されている,ということです。

 日本はさにあらず。面接で給与なんて聞くのはタブーですし,採用側も当人の専攻分野なんかに興味を持ってません。知りたいのは,性格にクセがないか,組織の和を乱さないか,長く勤めて自社の色(やり方)に染まってくれるか…。こんなところでしょう。

 長く勤めるのがよしとされ,転々と色々な所を渡り歩いている人は「耐性がない」と低く見られます。事実,アラフィフ男性の年収を今の会社の勤続年数別にみると,日本では有意に差が出るのです。転職(場)が仇になる国です。
https://twitter.com/tmaita77/status/1120544380039909377

 「石の上にも3年」「若いうちはできるだけ辛抱すべし」。さらには「すし職人が一人前になるには10年の修行が必要だ」という説もありますが,堀江貴文さんは「ありえないことだ」とこれを一蹴しています。時間の無駄以外の何物でもない,既得権者が新参者を排除するために(勝手に)ハードルを設けているだけだと。

 若いフレッシュマンの皆さん,上役のこうした戯言は聞き流すのがよいと思います。冒頭で書いたように,経団連の首領が「終身雇用はもう無理だ」と言っています。長く勤めて奉公したところで,会社の都合で捨てられるのがオチです。前回の記事で言いましたが,大企業では45歳以上の中高年の首切り(リストラ)が始められています。

 雇用の流動性が高まるのは,いいことだと思います。日本固有の職域の病理(パワハラ,転勤強要…)が治癒されるための条件になるでしょう。前回申したように,一つの組織に「しがみつく」生き方は,非常にハイリスクです。

 日本も,これから変わってくるでしょう。上記のグラフは2012年のものですが,今度「PIAAC」調査が実施される2022年では,模様が様変わりしているかもしれません。いや,そうあってほしいです。労働者にすれば,組織によりかかることなく,自分で研鑽を続けないといけない。厳しいですが,楽しい時代の幕開けでもあります。

 AIの台頭は人間を労働から解放してくれる,雇用の流動性の高まりは人生を楽しくしてくれる。未来の勝ち組となる「強い」人は,こういう考えのできる人ですよね。

2019年4月22日月曜日

正社員の人件費の半分は40~54歳

 気温が上がってきましたが,いかがお過ごしでしょうか。横須賀は現在,22度まで上がっています。先ほど,今年初の冷房を入れました。

 人手不足が叫ばれていますが,大企業は45歳以上の中高年のリストラをしているようです。今朝は,NECの記事を見かけました(「早期退職しない限り面接が続き…45歳以上クビ切り横行」)。富士通も大々的にやっていますよね。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190422-00010000-flash-peo

 45歳といえば団塊ジュニアで人数的にも多い世代です。それで年功賃金なものですから,企業にすればコストがかかって仕方ない。それでリストラに踏み切っていると。これでは,われわれロスジェネの入る隙などありません。

 私にすれば,この年功賃金をどうにかしたらと思うのですが,子どもの教育費がかさみ,住宅ローンも抱えている年代ですので,そうもいかないのでしょうね。年齢による役割規範が強い日本社会の病理の反映でもあります。根本的には,この部分を治療しないといけません。

 企業にすれば「金食い虫」と揶揄したくなる40代後半の層ですが,この年齢層の正社員は全国に471万人ほどいます(総務省『就業構造基本調査』2017年)。この人たちに対し,トータルでどれくらいの人件費が払われているのでしょう。所得の度数分布から,総額を割り出してみます。


 各階級に含まれる人の所得は,一律に中間の値とみなします。所得500万円台の人は,一律に中間の550万円と仮定します。この中間の値(階級値)に人数をかけ,それを合算すれば,471万人の所得の総額が出てきます。

 右下にあるように,その額は25兆6908億5000万円です。これが,全国の40代後半の正社員が手にした所得の総額,企業にすれば支払った人件費のトータルです。

 これは40代後半の額ですが,同じやり方で他の年齢層の所得量も出してみます。結果をまとめると,以下のようになります。


 どうでしょう。予想通りといいますか,40代後半の得ている所得量が最も多くなっていますね。年功賃金で給与がそこそこ上がっていて,かつ人数的に多いためです(団塊ジュニア!)。

 前後の40代前半と50代前半も多いですね。これら3つの年齢層(黄色マーク)の所得総額は73兆2752億7500万円で,全年齢層の総額の46.4%に該当します。すなわち,正社員の人件費の半分近くは40~54歳に支払われていると。タイトルの通りです。

 年功賃金な上,世代的な条件で人数が多いものですから,こういう事態になっています。これでは企業も立ちいかない。そこで,リストラのナタが振るわれているというわけです。
 
 いよいよ,年功賃金という日本的慣行も限界に達しつつあるようです。城繁幸さん流にいうと「人間の価値は年齢で決まる」を前提にしたシステムで,賃金は年齢に応じて機械的に上がります。高度経済成長期のようなピラミッド型の人口構成ならまだしも,上が厚く下が薄い「逆ピラミッド」の社会で,これが維持できるはずがありません。

 年齢が高い人には,相応の(高い)賃金を払わないといけない。こういう教典があるものですから,当然,中途採用のハードルは高くなります。これが,ロスジェネの正社員化を阻んでいるのは,言うまでもありません。

 ロスジェネの救済に政府は乗り出しましたが,まずは年功賃金の是正を呼び掛けるべきかと思います。ロスジェネの中に,高い給与を望んでいる人はそんなにいません。人間らしい暮らしが営めるお給料と社会保障が欲しいのです。先週,久々に新聞の取材を受けたのですが,記者さんにこの点を繰り返し言わせてもらいました。

 経団連のお偉方が「もう終身雇用は限界だ」という趣旨の発言をしています。そうでしょうね。終身雇用と年功賃金。この2つが崩壊したら,もう労働者は一つの会社に身をゆだねるわけにはいきません。絶えず研鑽を続け,自身のスキルを売りに複数の組織を渡り歩く時代になります。

 考えてみれば,そのほうが健全だと思うのですがどうでしょう。ツイッターでつぶやきましたが,日本の企業でパワハラがまかり通るのは,雇用の流動性という文化がないからです。「ここしか居場所がない」となると,どんな理不尽な仕打ち(パワハラ,転勤強制…)にも耐えないといけない。こんな「しがみつく」生き方は,非常にハイリスクといえるでしょう。

 ピンチはチャンス。人口学的条件により,長らく続いてきた日本的慣行(終身雇用,年功賃金)の維持が難しくなってきていますが,これは日本の企業社会を健全な方向に変えるいい機会でもあります。われわれロスジェネは,その壮大な社会実験に挑む最初の世代です。「人の価値は年齢で決まる」,まずはこの思い込みを捨て去り,このさ迷える世代を企業社会に取り込むことから始めようではありませんか。

2019年4月18日木曜日

保育士試験の参考書と問題集

 実務教育出版より,『まんがでわかる保育士らくらく要点マスター』と『保育士ベスト過去問&予想問題集』をお送りいただきました。いずれも2019年の試験用です。
https://jitsumu.hondana.jp/book/b375679.html
https://jitsumu.hondana.jp/book/b379676.html


 保育士資格を得るには,保育系の大学・短大・専門学校を出るのが普通ですが,国の試験(保育士試験)に合格するという手段もあります。上記の2冊は,この保育士試験用の対策本です。

 試験は筆記と実技からなり,前者は9科目(保育心理,保育原理,児童家庭福祉,社会福祉,教育原理,社会的養護,子どもの保健,子どもの食と栄養,保育実習理論)で,全部を6割以上とらないといけません。

 ハードに思えますが,全科目を一度にクリアする必要はありません。合格科目は3年間有効ですので,ちょっとずつクリアしていくのが一般的です。試験は年に2回なんで,1回の試験で2科目ずつクリアすればよし。これなら,仕事をしている社会人でも対応できます。保育士試験の合格率(受験者/合格者)は2割ほどと低いのですが,その理由は,こうした長期戦略をとっている人が多いからでしょう。

 勉強には対策本が不可欠ですが,上記の2冊は,知識のインプットと問題演習のアウトプットという,双方の要請を満たしてくれます。

 まずはインプット,左側の『らくらく要点マスター』のほうです。9科目について,試験で問われるポイントが簡潔にまとめられています。一文一文が短く区切られており,読むのに疲れません。重要語句が赤字になっており,それをフィルムで隠したドリル学習もできます。空き時間や移動時間を使った学習もできますね。

 図や表が多様されているのも嬉しい。私の『教職教養らくらくマスター』と似たような体裁かな。「読む本」というよりも「見る本」です。各科目の冒頭に4ページのマンガがあるのもいいですねえ。現場にて,当該科目の知識を活用する光景が描かれています。どうしてこの科目の学習が必要なのか,というレディネスを得ることができます。

 次にアウトプット,問題演習です。知識の吸収と並行して,実際の問題の形式に慣れないといけません。保育士試験の問題は,5つの選択肢から正しいものを1つ選ぶ形式です。語句を書かせたり,論述させたりという問題はありません。目を凝らして,正しい言い回しや漢字を覚える,という対策は必要ないでしょう。

 問題演習には,右側の『ベスト過去問&予想問題集』を使います。各科目の知識は,それほど多くありません。試験では,類似の内容が形を変えて出題される傾向があります。ゆえに,対策の基本は過去問を解くことです。しかし,新しい政策や法改正なども出ますので,過去問演習だけでは足りません。本書では,最近の政策動向も踏まえ,今年はこういう問題が出るんじゃないかという,予想問題も掲げられています。

 本書は,過去数年の過去問から良問を選りすぐった「ベスト過去問編」,最近の政策をも踏まえ2019年で出題が予想される「予想問題編」,直近の2018年後期試験の問題=「本試験編」,という3本立てになっています。

 いやあ,よく組み立てられているなあと感心します。1)過去繰り返し出されている典型問題を押さえ,2)今年出るであろう予想問題を解き,3)仕上げとして直近の本試験で「場慣れ」をする。この3ステップです。試験を突破する実践力が確実に身に付くことでしょう。

 保育士試験の過去問は公表されていますが,本書では,試験対策のプロ集団(キャリア・ステーション)による懇切丁寧な解説がつけられています。分量としては,最初の「ベスト過去問編」が多めです。この部分をやれば合格ラインの6割はかたいですが,予想問題編と本試験編もこなし,万全を期しましょう。

 上記の2冊を併用し,2~3年の長期戦略を組めば,保育士試験の合格は間違いないと思います。このご時世,保育士資格を持っていれば,まず食いはぐれることはないでしょうね。どの自治体も待機児童問題が深刻で,保育士は引っ張りだこなんですから。

 その要因は給与が激安であることですが,さすがに政府も,こんな状態をいつまでも放置しておくわけにはいかないでしょう。増税による財源で保育園無償なんていう愚策が決まりましたが,まずなすべきは保育士の待遇改善です。無償にしても,入れなければどうしようもありません。入れた人と落ちた人の落差も大きくなります。

 政府も,そのうち愚に気付くでしょう。国の施策を待つまでもなく,多くの自治体が何とか保育士を確保しようと,独自に待遇改善を図っています(住居補助,初期の生活費支給など)。保育士資格を持っていれば,いいことがありそうです。

 下劣なことを書きましたが,保育士は,働いている親の子を預かるだけの存在ではありません。人生初期の人間形成に大きく関与する,れっきとした専門職です。だからこそ資格取得には,国による厳格な試験が課されているわけです。

 それをパスするのに,ここにて紹介した2冊の本を活用されたらいいのではないかと思います。保育士試験の受験に年齢制限はないようです。チャンスは万人に開かれています。受験生諸氏の健闘を祈ります。

2019年4月10日水曜日

厳しい文系の博士課程

 今朝の朝日新聞に「家族と安定がほしい 心を病み,女性研究者は力尽きた」という記事が出ています。
https://digital.asahi.com/articles/ASM461C8QM3YULBJ016.html

 内容は,タイトルから推して知るべし。大学院博士課程を終え,大学教員への就職を模索するも上手くいかず,絶望して命を絶った女性の話です。

 こういうニュースにはよく接します。博士号がないとか,ちゃんとした査読論文がないとかいう人は自業自得ですが,上記の女性はものすごく優秀な人です。東北大学で文学の博士号を取得し,ほんのわずかしかポストのない学振のSPDに採用され,学術振興会特別賞,学士院特別賞を立て続けに受賞という,恐るべき人です。

 専攻がマイナーな分野だとはいえ,こんなスゴイ人でも厳しいのだなあと驚きました。いや,スゴ過ぎることがかえって仇になったのかもしれません。どういう大学に応募されたのかは知りませんが,中以下の私大は「ウチに来てもらうような人じゃない」「煙たい,使いづらい」と敬遠する可能性が大です。

 別の朝日新聞の記事で「今日の大学が求めているのは知性ではなく,使いやすい労働力」と書かれていますが,その通りです。郊外の底辺私大では,博士号よりも大型運転免許を持っている人が歓迎されます。学生の送迎バスの運転を任せられますしね。公募要領に「普通運転免許を有していること」と書かれていることがしばしば。一方,学位は博士どころか修士さえ求めない所もあります。

 ハロワの求人と変わりません。私が知っているある先生も,「これからの採用条件は,研究者としてではなく一職員として勤務できるかどうかだ」とおっしゃっていました。

 冒頭の朝日新聞記事では,人文系の大学院博士課程修了者の2割ほどが「不詳・死亡」という進路だと言われています。『学校基本調査』の進路統計に当たったようですね。その通りです。2018年春の人文科学専攻の修了者(単位取得退学含む)1081人のうち,183人(16.9%)が「不詳・死亡」というカテゴリーに割り振られています。

 専攻別に,博士課程修了者の進路内訳をグラフにすると,以下のようになります。


 昨今の人手不足もあり,大学学部卒業生では多くの専攻で正規就職率(分母から大学院進学者除く)が8~9割に達するのですが,大学院博士課程修了生ではさにあらず。最も高い保健(医学,歯学,薬学)でも7割ほどで,最も低い人文科学では2割です。

 その代わり人文科学では,不穏な藍色のゾーンが垂れてきています。バイト,その他,不詳・死亡という不安定進路です。人文科学と芸術では,こうした不安定進路が全体の半分を超えます。不詳・死亡の率は,人文・社会では2割ほどで,芸術では3割近くにもなります。

 背筋が凍る思いですが,「不詳・死亡」の大半は,連絡がとれずに調査不能だったという人でしょう。こんなにたくさんの人が死んでいるわけではありません。しかし,修了して間もない5月時点で音信不通とは穏やかではありません。就職が厳しいとされる人文・社会や芸術で高いのも気がかりです。行き場がない人の量的規模を表しているともとれるでしょう。

 上記のグラフは大雑把な専攻ごとのデータですが,『学校基本調査』にはより細かい小専攻別のデータも載っています。人文科学は文学,史学,哲学,その他という下位専攻からなりますが,小専攻別に不詳・死亡率を計算すると,もっとすさまじい数値が出てきます。

 正規就職率と不詳・死亡率をとった座標上に,修了生が50人を越える36の小専攻を配置すると,以下のようになります。


 横軸は光,縦軸は影の部分です。右下には,需要があるとみられる理系専攻が多く位置しています。一方,対局の左上には人文科学の3専攻(文学,史学,哲学)が見事に並んでいます。

 これらの3専攻では,正規就職よりも不詳・死亡の割合が高いことが知られます(斜線の均等線より上)。史学では,正規就職率が13.3%,不詳・死亡率が29.3%です。前に類似のデータをブログで出した時,史学を「死学」と形容した人がいました。

 法学・政治学も左上のゾーンにあります。去年の9月に,九大の研究室で焼身自殺を図った男性の専攻は憲法学だったそうです。

 文系の博士課程の惨状が露わになりますが,これは修了後間もない時点の統計です。不安定な暮らしを何年かした後,正規の研究職にありつける人も数多し。しかしながら,冒頭のSPD女性のように,いつまで経ってもそれが叶わず,絶望し自ら命を絶つ最悪のケースになることもあります。

 私は博士課程修了生の進路統計を何度も出していますが,それを見てドクター進学を思いとどまった人,「いや,これでも覚悟のうえで頑張る」と奮起してくれた人もいます。現実を知らしめること(ファクト・レポート)を商売とする私としては,嬉しい限りです。

 ドクター進学はリスクが高いのは事実ですが,高度な専門性を身に付けられるのも確かです。それを活かす道は複数あります。大学や研究機関に勤めるだけではありますまい。科学政策ウォッチャーの榎木英介さんは,「研究機関ファーストをぶっ壊せ」と言われています。ドクターに行ったからといって,研究機関の勤め人になる必要はないと。
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20180917-00097118/

 この人は,研究機関に属さず在野で活動されています。私もそうです。幸い今はブログやSNSがあり,自分の仕事を発信し,それを買って下さる方がいるおかげで,何とか生活できています。

 博士課程に進学した人の自衛の策として,自身の研究に社会性を持たせる,というのがあるかと思います。自分のしていること(研究)をネットで発信し,フィードバックをもらって高めて(広げて)いく。これをすることで,食い扶持が得られる可能性が高くなります。

 18歳人口の減少により,大学はどんどん縮んできます。完全に買い手市場であることをいいことに,採用面接で給与を聞いたら「カネ目当ての奴は要らん!」と怒鳴られる。某大学の不正を受け,文科省が大学支援プロジェクトを打ち切り,おかげで失職する若手研究者が出る始末。完全に舐められています。無理してしがみつこうとしても,足元を見られるだけです。

 博士課程では,高度な専門性を身に付けられます。ただ,大学や研究機関という庇護された場において,それを活かすのは難しい。会得した専門知識・技術に社会性を付加し,在野でも食えるようになることを目指す。博士課程をして,研究者養成機関ではなく,高度フリーランスの学校のようなものとみなす。こういう覚悟を持てる人なら,進学することに益はあると思います。

2019年4月5日金曜日

学生の生活困窮

 東京私大教連の2018年調査によると,私大新入生の1日あたりの生活費は677円と,過去最低になったそうです。

 私は院生の頃,授業料免除申請で月の食費を2万5000円と書いたら,事務の人から「これじゃ通らんぞ,食費が高すぎだ」と言われたことがあります。1日あたり830円じゃんと思ったのですが,嘘っぱちというわけではなかったようです。

 上記の衝撃の数値は,どうやって出したのか。原資料は,『私立大学新入生の家計負担調査』というもので,2018年5~7月に,首都圏の私大の新入生の保護者に答えてもらったようです。
http://tfpu.or.jp/

 6月以降の仕送り平均額から平均家賃を引いて,月の生活費を出し,それを30日で割って「1日の生活費」としたようですね。2018年調査によると,私大新入生(下宿)の平均仕送り額は8万3100円で,平均家賃は6万2800円。前者から後者を引くと2万300円で,これを30日で割って,1日あたり677円であると。

 リンク先のPDFのレポートには,時系列データも載っていますので,私が大学に入った1995年と比較してみました。


 私の頃は,平均仕送り額が12万円を越えていたのですね。それでいて月家賃は今よりも安かった。1日あたりの生活費は2000円を超えていました。それが今では,仕送りが減り家賃が上がっているので,677円という悲惨な数値になっていると。

 家庭の年収よりも仕送りの減少率が大きいですが,学費が上がっているので,そのしわ寄せを受けているのでしょう。

 仕送りから家賃を引いたお金の全部を,自由に使えるわけではありません。光熱費も差し引かれます。しかし収入のほうも,奨学金やバイト代が加味されることが大半なので,上記の667円という数値は,現実にはもうちょっと上がると思われます。

 しかるにこれでは,学生も生活費稼ぎのバイトをせざるを得ません。それが増えているのは,データからも分かります。手元に,『日本大学学生生活実態調査』という資料があります。マンモス私大の日本大学のバイト学生に,バイトの目的を問うた設問があります。90年代半ばと最新の2015年の数値を並べると,以下の表のようになります。
https://www.nihon-u.ac.jp/disclosur/research/no_10/


 20年間の増分が大きい順に並べましたが,生活費・食費稼ぎという項目の選択率が,19.7%から44.1%と倍以上に増えています。その一方で,旅行・交際・レジャーという遊興費目当ての理由は,52.7%から26.2%へと半減しています。

 表を全体的にみて,遊ぶ金目当てのバイトが減り,生活費や学費稼ぎという切実な理由によるバイトが増えているのは明白です。

 「それがどうした,むしろ学生の本来の姿に近くなっているのではないか」という意見もあるでしょう。しかし,生活費の足しにするというレベルではありません。最初の表にあるように,今の下宿学生はバイトをしない場合,1日677円(光熱費含む)で凌がないといけません。普通の生活を営むには,多くの時間をバイトに割かないといけません。

 昨今の人手不足により,低賃金でバリバリ働いてくれる学生バイトは大歓迎されます。学生の側も,たくさん稼ぎたい。両者の意向が(奇妙に)マッチして,学業に支障が出るまでのブラックバイトが蔓延っています。学業とバイトの主従関係が完全に逆転している学生も多し。何のために大学に通っているのか?

 厳密なことを言うと,大学生はバイトなんてするヒマはないのです。大学設置基準では,1単位の取得のためには45時間勉強しないといけないと規定されています(授業時間含む)。半期の授業の2単位を得るためには90時間勉強しないといけないわけです。この規定が厳格に適用されるなら,学生はバイトやサークルなどする時間はなく,図書館は常に満員状態のはずです。

 最近は,大学も教育機能を充実させようとシャカリキになっています。私は私大で教えていた時,「学生に勉強させるため,ガンガン課題を出してくれ」と事務に言われました。しかるに,バイト漬けで青黒い顔をしている学生を目にすると,それは躊躇われました。勉強ができる条件が整っていないと感じました。

 国ができることは,学費の減免枠を増やしたり,給付型の奨学金を導入することですが,その余地があることは統計から知られます。よく引き合いに出されるのが,高等教育への公的支出額の対GDP比です。


 2015年のデータですが,日本は0.45%でOECD加盟国では最も低くなっています。上位は北欧諸国ですね。大学の学費は無償,高等教育費の9割は国費で賄われる社会です。日本の高等教育費の公費比率は3割ほどで,残りの7割は家計負担です。「公」型と「私」型のコントラストが出ています。

 しかし,私費負担型の高等教育が限界に達しているのは,最初の表から明らかでしょう(学生の1日の生活費677円!)。学生はバイト漬けで勉強なんてできやしない。政府もようやく重い腰を上げ,昨年度から給付型奨学金が導入され,来年度から高等教育無償化政策が実施されます。対象は,住民税非課税の低所得世帯です。

 これでは支援の幅が狭く,住民税非課税かどうかで線引きするのは酷ではないかという声もあったようで,大学等の学費減免措置として,年収300万未満の世帯には住民税非課税世帯の3分の2,年収300~380万の世帯には3分の1が授業料相当額支給されるという,傾斜も設けられています。

 一歩前進には変わりませんが,低所得層の救済という局地的な色彩が強く,一般学生の生活が楽になるという結果にはつながりそうにありません。

 とはいえ,大学進学率50%,高等教育進学率70%を超える日本において,全学生に支援の幅を広げるとしたら,膨大な財源が必要になる。それに,低ランクの私大の中には,経営努力を怠り,教育機関として機能していない大学も多し。学生を単なる「金づる」としか見ていない。こういう大学を救済してはならないという声も強く,一定の条件を満たさない大学は,上記の支援策の対象外とされています。

 ある方がツイッターで言われていましたが,「私大奨学金安月給という超絶無駄使いルート」があるのは事実です。ランクの低い大学ほど奨学金の利用率が高く,卒業後の延滞率も高い傾向があります。「FランはATMのあるパチンコ屋」という比喩がありますが,学生に借金を負わせ,彼らの人生を狂わせる「地雷」のような大学は,公金を注入して延命させるに値しません。乱暴な言い方ですが,潔く撤退していただいたほうがいいと思います。

 高等教育の質を担保しようというなら,思い切ってナタを振るい,大学の「スリム化」を図ることも必要ではないか。そこで生き残った大学に通う学生こそ,手厚い支援を行うに値する存在です。

 まだ先ですが,2022年度から成人年齢が18歳に下げられます。これを機に,18歳で社会に出ることをもっと推奨していいように思います。現業職の人手不足もあり,専門高校の正社員就職率は非常に良好です。それを欲している生徒も数多し。ただでさえ若い労働力が減っているのに,大学への進学を社会的に強制し,その浪費をしている場合ではありますまい。

 大学へは,必要を感じた時に,後から行けるようにすればいい。AIの台頭により,人間の労働時間は短くなる見通しですが,それで生まれた余裕を教育有給休暇の創出にあてるのもいいでしょう。学校と仕事の間を往来する「リカレント教育」の普及度は,日本は世界最低水準です。フィンランドでは,30代でも2割が学生なり。
https://twitter.com/tmaita77/status/1088014255662616578

 学生の生活困窮のデータから話が広がりましたが,学生の生活支援強化はもちろん,膨張し過ぎて,よからぬ部分が膨らんだ日本の高等教育の「スリム化」を図るのも必要ではないか,というのがここでの主張です。

2019年4月1日月曜日

2019年3月の教員不祥事報道

 新年度が始まりました。今日のお昼前に,新たな元号(令和)も発表されました。

 先月の教員不祥事報道の整理です。先月,私がネットで把握した教員不祥事報道は64件です。年度末ゆえか,多めです。

 赤字は注目事案。生徒の自殺未遂で,長崎の中学校教員の体罰が発覚しました。体罰は生徒を心身ともに傷つけ,自殺にまで追い込みます。2013年初頭に,大阪の高校で生徒の体罰自殺事件が起きたのは,記憶に新しいところです。これを受け,同年3月に体罰の禁止に関する通知が出され,体罰は厳しく戒められるようになっています。

 半裸の動画をネットに投稿,生徒の宿題をSNSにアップといった,ネット絡みの事案も見受けられます。生徒の宿題や答案を,ネットにアップして公然と揶揄するのは侮辱行為ですが,著作権法にも触れ得ます。生徒の作文やイラスト等は,れっきとした著作物です。

 私は2007年頃,臨床社会学の授業で,平成初頭に起きた連続幼女誘拐殺人事件の被疑者の人生曲線(ライフカーブ)を描かせたことがあるのですが,ある学生さんがスゴイ秀作を出してくれました。この場でぜひ紹介したいのですが,これは当人の著作物ですので,無断で掲げるわけにはいきません。10年以上前に教えた学生さんなんで,連絡の術はないのですが,「紹介させて!」と許諾申請したくてウズウズしています。

 今年春の新任教員は,1996年生まれでしょうか。幼少期からネットに囲まれ,10代半ば以降はスマホに触れてきた,真正のデジタル世代です。上記のようなネット絡みの不祥事を起こさないよう,各自治体は新任教員の研修で指導していることと思います。「子どもが描いた絵を学校のサイトに無断で載せる。これはアウトか?」という問題も,教員採用試験で出ていますね。

 新しい年度がスタートしました。入社,転勤,転職,退職…。新たな旅立ちをされた人も多いでしょう。私は,何の変化もありません。日本女性学習財団の機関紙『ウィラーン』の連載ですが,1年間の予定だったのですが好評?につき,今年度も継続することになりました。4月号が出ています。引き続き,お楽しみくださいませ。
http://www.jawe2011.jp/welearn-publish/2703

<2019年3月の教員不祥事報道>64
高校教員、答案の点を改ざん「自分の評価も上げたくて」
 (3/1,朝日,岐阜,高,男,30代)
飲酒運転で事故起こした57歳中学校教頭を停職6か月
 (3/1,HBCニュース,北海道,中,男,57)
酒気帯び女性講師、飲酒検知管入った封筒破る
 (3/1,読売,島根,小,女,34)
校内で女性追い、抱きしめるなんて 八戸市内の小学校教諭 同僚へのわいせつ行為で免職(3/2,東奥日報,青森,小,男,50)
中学教諭の男、教え子の男子生徒とホテル
 (3/2,沖縄タイムス,沖縄,中,男,30代)
女性の尻触った疑いで小学校教諭57歳男逮捕
 (3/4,HBCニュース,北海道,小,男,57)
那覇市内の中学校臨時教諭 飲酒運転で逮捕
 (3/5,HBCニュース,沖縄,中,男,32)
下半身画像をネットに投稿 小学教諭を書類送検
 (3/5,産経,大阪,小,男,51)
ディズニーで生徒とキス、中学教諭を処分「互いに好き」
 (3/6,朝日,千葉,中,女,44)
女児に強制わいせつ容疑 小学校教員の男逮捕
 (3/6,静岡新聞,静岡,小,男,24)
教諭、460万円使い込む…集めた学年費から
 (3/7,埼玉新聞,埼玉,中,男,27)
男性教諭が女子生徒に「ウシ」と発言 気持ち傷つき不登校日増える
 (3/7,共同通信,滋賀,中,男,34)
バスケ部顧問暴言「サルみたい」 部員の頭を平手や白板で叩くことも
 (3/7,共同通信,兵庫,中,男,50代)
児童買春で小学教諭免職「深く反省している」
 (3/7,サンスポ,福岡,小,男,34)
半裸の動画、元教え子に=「喜ぶと」高校教諭処分
 (3/7,時事ドットコム,静岡,高,男,52)
小学校で同僚とみだらな行為、教諭停職 別の中学講師は横領
 (3/11,京都新聞,京都,わいせつ;小男38,横領;中男31)
教え子にわいせつで懲戒免職 長野の特別支援校教諭
 (3/11,産経,長野,特,男,40代)
京都への修学旅行中、全校生徒の名簿紛失 新潟の女性中学教諭
 (3/12,産経,新潟,中,女)
女性教諭を免職…万引、採用前も2回 女子生徒と飲酒の教諭らも処分、メールで「飲みたい(笑)」(3/13,埼玉新聞,埼玉,万引き:小女38,飲酒運転:小男30,生徒と飲酒:高男35)
酒気帯び逮捕の教諭停職処分(3/13,NHK,広島,小,男,55)
盗撮で非常勤講師を懲戒免職(3/13,NHK,和歌山,高,男,25)
県立大の推薦入試、願書出し忘れ 2教諭を戒告処分 
 (3/13,神戸新聞,兵庫,高女56,高男64)
剣道部顧問、太鼓のばちで部員たたく 山口の商業高校
 (3/14,朝日,山口,高,男,60)
横浜市立小教諭 痴漢で停職処分(3/14,テレビ神奈川,神奈川,小,男,28)
キャンプで男児にわいせつ行為・酒気帯び運転で事故
 (3/15,東海テレビ,愛知,わいせつ:特男34,酒気帯び運転:特男25 教諭)
酒気帯び運転の教諭懲戒免職に(3/15,NHK,鳥取,小,男,40代)
男性講師が酒気帯び運転 懲戒免職(3/15,秋田テレビ,秋田,特,男,29)
女性臨時講師が児童の宿題をSNSに投稿
 (3/15,日テレ,大分,小,女,20代)
生徒に腹立て首締め 教師逮捕(3/18,時事通信,大阪,中,男,33)
ボクシング部で体罰 教諭を処分(3/18,NHK,栃木,高,男)
2人の教諭を懲戒処分(3/19,NNN,山口,無断欠勤:中女59,暴言:高女42)
中学講師の男 わいせつ容疑逮捕(3/19,NHK,栃木,中,男,29)
高校教諭「お前はヒトラーのよう」 生徒に不適切発言
 (3/20,朝日,島根,高,男,62)
児童買春の中学教諭を懲戒免職(3/20,NHK,群馬,中,男,36)
男子生徒の下着姿撮影の副校長ら3人 懲戒免職 都教委
  (3/20,NHK,東京,下着撮影:中男51,わいせつ:小男31,窃盗:小男36)
高校バレー部で生徒に体罰や暴言 男性教諭「減給1か月」懲戒処分
 (3/21,岩手放送,岩手,高,男,40代)
38歳男性教師が同僚女性教師にLINEで性的な質問 パワハラ発言も
 (3/22,東海テレビ,岐阜,特,男,38)
中学校教諭が現金紛失し停職処分(3/22,NHK,茨城,中,男,33)
教員2人を免職・減給の懲戒処分
 (3/22,NHK,福島,女子トイレ侵入:小男25,体罰:高男56)
四工高の教諭、万引4回で懲戒免職 三重県教委が処分
 (3/23,伊勢新聞,三重,高,男,50)
同僚女性教諭に「死ね」「取りえがない」
 (3/23,岐阜新聞,岐阜,パワハラ:特男38,改竄:高男32)
教諭、少女2人と性的な写真交換…停職6か月
 (3/24,読売,青森,中,男,39)
教諭が生徒の髪を丸刈り 保護者らが懲戒免職を嘆願
 (3/25,日刊スポーツ,山口,高,男,40代)
不適切な動画掲載 高校教諭を停職処分
 (3/25,テレビ山梨,高,男,50代)
小学校教諭を懲戒免職=女子児童にわいせつ行為
 (3/26,山形ドットコム,山形,小,男,30代)
“生徒に指示し別の生徒に体罰” 高校教諭を処分
 (3/26,NHK,東京,高,男,58)
男性教諭など2人 減給処分に
 (3/26,NHK,香川,セクハラ:小男23,自動車事故:高女30)
体罰の中学教諭を停職処分 生徒の自殺未遂で発覚
 (3/26,朝日,長崎,中,男,40)
「体罰」報告され蹴るふり 男性教諭を減給
 (3/26,上毛新聞,北海道,中,男,51)
児童のスカート内「たくさん撮った」小学教諭
 (3/27,朝日,佐賀,小,男,50代)
生徒家族に不適切発言 教諭処分(3/27,NHK,新潟,高,男,50代)
共同通信の従軍慰安婦記事の取材「校長に報告せず」
 (3/27,毎日,大阪,中,女,58)
女子生徒へのわいせつ行為 20代男性教諭を懲戒免職
 (3/27,チューリップテレビ,富山,高,男,20代)
酒飲んで車運転で中学講師を免職(3/27,NHK,奈良,中,男,30)
茅ケ崎の男子いじめ:放置で処分 教諭、校長らと市教委も
 (3/27,毎日,神奈川,中,女,31)
女性をはね死亡 男性教頭ら2人懲戒免職
 (3/27,テレ玉,埼玉,自動車事故:小男55,横領:中男27)
「他の異性と距離が近い」不倫相手の同僚から60万円恐喝 
 (3/28,神戸新聞,兵庫,高,男,33)
剣道部員に体罰 中学教諭処分(3/28,NHK,長野,中,男,42)
子どもの復学を求めた保護者を副校長が脅迫「暴力団に仲間」
 (3/28,共同通信,千葉,高,男,56)
懲戒処分:同僚にセクハラ、男性教諭を減給
 (3/29,毎日,高知,高,男,50代)
小学生に「恋愛感情」29歳講師が19歳と偽り乱暴
 (3/29,神戸新聞,兵庫,乱暴:特男29,セクハラ:高男20代)
陸上部の顧問が部員に「大好きぞ」と送信 セクハラ行為で懲戒免職 
 (3/29,朝日,宮崎,高,男,43)
校長、夏休みは「出勤簿に押印し休暇を」と指示
 (3/29,読売,北海道,小,男,50代)
スカート内を盗撮しようとした疑い、高知の中学教諭逮捕
 (3/30,サンスポ,高知,中,男,33)