2014年4月20日日曜日

男と女のどちらに生まれ変わりたいか?

 表題の問いに対する,成人男女の回答の長期変化をたどってみました。ソースは,統計数理研究所の『国民性調査』です。ツイッターで発信したところ,見てくださる方が多いようなのでブログにも載せておきます。


 女性のほうは変化がドラスティックであり,男性に生まれ変わりたいという希望がみるみる減っています。1958年では64%でしたが,半世紀を経た2008年では23%です。

 このデータを取り上げて,昔に比べて男女の平等が進んだ,女性が生きやすくなったと主張する記事をどこかでみたことがあります。しかるに,左側の男性の図も添えたら,解釈は少しばかり(場合によっては大きく)違ってくる可能性があります。

 女性は来世も女性がいいと答える者が多いのですが,男性の側は9割が「女性には生まれ変わりたくない」と考えている。このような「ねじれ」がなぜ存在するのか。これは日本的特徴なのか…。問題提起のタネとして,図を提示しておこうと思います。

 ついでですが,本日の朝日新聞の子育て欄に,「思春期どう向き合う:反響編 親も子も悩んで成長」という記事が載っています。思春期の子を抱えた保護者の相談に識者が答えるものです。そこにて,私が作成した統計図が2点掲げられています。問題行動と痩身(やせ)率の年齢図です。思春期とはこういう時期だ,ということを示す素材として使っていただきました。どうぞ,ご覧ください。