2017年12月31日日曜日

2017年の総括

 今年もあと,数時間でおしまいです。今年(2017年)の総括をしようと思います。

1)引っ越し
 3月の上旬に,東京都多摩市から神奈川県横須賀市に引っ越しました。前から,「海が見える街」に住みたいと考えていたからです。横須賀といっても,北東の横須賀中央ではなく,対極の南西の長井地区です。

 近くにソレイユの丘や荒崎公園などがあり,とてもいい所。自宅から自転車でちょっと走れば海に出れます。三崎口駅からバスで10分,バス停から徒歩15分と,アクセスはいささか不便ですが,家賃は激安で広い部屋。勤め人ではない私には,ありがたい限りです。移住っていいなあ。

 ただ三浦半島の南西に籠りっぱなしというのはよくないので,週に1回は上京することに決めています。都内の大きな書店をぶらついて,知の肥やしを得ませんとね。

2)単著刊行
 8月の初頭に,『データで読む 教育の論点』を晶文社から刊行しました。4冊目(電子書籍を合わせれば5冊目)の単著です。
http://www.shobunsha.co.jp/?p=4364


 本ブログの一部書籍化です。盛り込みたい内容は山ほどあり,編集者さんと相談して絞りに絞ったのですが,400ページの分量になりました。

 発売から5か月経ちましたが,新宿の紀伊国屋本店ではまだ平積みにしてくださっています。図書館ウケもしているようで,都内の60の公共図書館で所蔵されています(杉並区立図書館は5冊!)。ありがたや。

 統計の本ですが,四則演算しか使っていませんので,中高生でも十分理解できる内容です。高校の学校図書館にも結構入っているようで,うれしく思います。高校の数学には,「数学活用」という科目があると思いますが,「数字で社会現象を捉える」という単元の参考書としてでもお使いくださいませ。
 
3)裁判
 1月半ばに民事裁判を起こしました。3回の口頭弁論を経て,5月末日に判決。ちゃちな事案ですが,それでも5か月はかかるのですねえ。


 望む結果は得られませんでしたが,いい経験になりました。弁護士を立てない本人訴訟でやりましたので,訴状・書面作成,裁判所への出頭など,全部自分でやりました。法廷の原告席は座り心地がよかった…。

 私はいろいろトラブルを起こす人間ですが,問題解決のオプション(持ち駒)が増えたような気がします。「裁判ってこういうもんだ」っていうのが,肌身で分かりました。

 この体験学習に要した費用(授業料)は,1万6000円くらいです。内訳は,訴状に貼った印紙代1万3000円と,民事予納金3000円くらい。「舞田は負けたので,相手の弁護士費用も請求されて破産しているだろう」とかぬかしているアホがいますが,何も知らないのですねえ。

 裁判費用について誤解している人がいますが,負けても「訴状の印紙代と民事予納金はあなたの負担ですよ」と言われるだけです。だいたい,負けたら相手の弁護士費用も負担しないといけないとなったら,怖くて訴訟なんて起こせたものじゃありません。

 私がどういう事案で訴えたかを知りたい方は,東京地裁の14階に行ってください。裁判資料(訴状・答弁書・準備書面・判決文)を閲覧できます。ただし,身分確認が行われ,氏名・住所を記した閲覧申請書も一緒にファイルされますので,個人情報が後の人に筒抜けになることにご注意を。書記官曰く,悪用を防ぐため閲覧者の情報も記録・公開するのだそうです。

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 次に,ブログについてです。2010年末に開設してから,7年が経ちました。その間に執筆した記事数は,本記事を合わせて1370本です。7年=2555日ですので,2日に1本,隔日のペースで記事をアップしてきたことになります。

 このブログも,だいぶ知名度が上がってきました。自分の思うがままの情報を発信できるメディアを持てることを,うれしく思います。今後も,精魂込めて育てていこうと考えております。

 1370本の記事のうち,どの記事が読まれているか。全期間(通算)でみたPV数ベスト10は以下です。


 トップは,2014年2月9日に書いた「職業別の生涯未婚率」。こういうデータはあまり見かけないのか,多くに方に関心を持っていただけました。県別の大学進学率の記事もウケていますね。博士論文以来のテーマですので,今後も毎年,『学校基本調査』のデータで明らかにしていこうと思います。

 今年(2017年)にアップした記事で,通算上位10位の殿堂入りしたものはありませんでした。ちょっと残念です。

 2017年は,本記事を合わせて130本の記事を書きました。この中で,よく読まれた記事のベスト10を挙げると以下のようになります。


 トップは,奨学金の記事です。給付型奨学金の創設など,奨学金改革の時流があったためか,この記事が注目されました。先週の水曜に書いた「年収と子あり率の関連」もランクイン。藤田孝典さんがいう「結婚・出産なんてぜいたくだ」の可視化です。

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 あとはそうですねえ。今年になって,病院通いがとみに増えました。CTも3回撮りました(胸部,脳,歯茎)。歯茎を切開する歯根端切除手術も2回受けました。41になりましたが,体にガタがきているのでしょうか。

 私が出入りしていた大学で社会心理学を教えておられたH先生は,40代半ばの若さで急逝されましたが,私もそんなふうになりそうな予感がします。それならそれでもいいかな…。

 しからば,いつ逝っても悔いがないよう,やりたいことを思う存分したい。願わくは,大きな創作物(作品)を残したい。こういう気持ちでいます。来年の目標(抱負)なんてありません。これまで通り,適当に食い扶持を稼ぎながら,気ままに生きていくだけです。

 私は森高千里さんのファンなんですが,春先にでも,渡良瀬橋の聖地巡礼をしたいな。調べたら,最寄りの三崎口からたった2本で行けます。京急の直通で浅草,そこから東武線の特急で足利市までです。

 来年も,本ブログをよろしくお願い申し上げます。連載の記事(日本教育新聞,日経DUAL,ニューズウィーク)もお読みいただけますと幸いです。それでは皆様,よいお年をお迎えください。

                             2017年大晦日
                               舞田 敏彦