2012年9月7日金曜日

都道府県・市町村別の教育・社会・経済指標データセット

 統計資料の紹介です。やや長ったらしい名前ですが,『都道府県・市町村別の教育・社会・経済指標データセット』というものが,文科省より提供されています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/1322611.htm

 詳細は上記サイトをご覧いただければと思いますが,タイトルのごとく,県別・市町村別に,各種の教育・社会・経済指標が掲載されています。前回の記事では,就学援助受給率を都道府県別に出したのですが,元データは,本資料より得ました。

 下の写真は,分子として用いた,要保護児童生徒数の部分です。


 写真から分かると思いますが,最近10年間ほどの時系列データも載っています。これは便利!。その気になれば,各都道府県ごとに,最近の就学援助率の推移をたどることができます。

 ほかにも,有用なデータが満載です。教育や子どもの発達と関連すると思われる,各種の社会・経済指標の計算に必要な数値もついています。前回の記事では,市区町村別の課税所得額,一人親世帯率を計算しましたが,分子・分母のローデータは,この資料からコピペしました。

 データがエクセルに収められているので,入力の手間はかかりません。必要なデータをコピペして,割り算などをするだけで,目的の指標を計算することができます。

 欲しいですか?欲しいでしょう。そういう方は,文科省生涯学習政策局調査企画課に電話すれば,利用申請書を送ってくれます。それに必要事項を記入し,送付するだけでOK。3~4日ほどで現物(CD-R)が送られてきます。費用は,申請書送付代(80円切手)のみ。データセットそのものは無償。これはオトクです。


 申請者には,上の写真のようなブツが送られてきます。これで,マクロな地域データを使った,さまざまな分析が自前で行えるようになります。修業中の大学院生の方に申したいのですが,安易にアンケートなどをしようと考える前に,まずは,こういう既存データをしゃぶり尽くすことが大切です。本データセットは,研究のみならず,調査関係の授業の教材にも使えるでしょう。

 私が上記サイトをみて,本データセットの入手方法を電話で問い合わせたところ,担当者は「??」という反応でした。おそらく,利用申請が少ないのではないかと思われます。これはモッタイナイ。入手希望の方は,文科省生涯学習政策局調査企画課にお電話を。