こんなデータをつくってみました。出所は,文科省『学校教員統計調査』の教員異動統計です。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kyouin/1268573.htm
この表から読み取れること,申したいことは以下の通り。
1)aとbの対比から,国立大学を定年退職した後,私立大学に再就職する教員が絶対量・相対量ともに増えているのではないか,と思われる。*bには,私立大学や民間企業等の定年退職者も含まれることに留意。
2)こうした再就職者によって,私立大学の新規採用ポストが占有される傾向が強まっている(b/c)。
3)定年退職教授を1人雇うカネで,若手なら2~3人雇える。仮に,国立大学定年教授の再就職を禁止,ないしは非常勤職に限定という措置をしたならば,どれほど若手研究者の職がみつかることか。雇用創出量をシュミレートしてみるのも面白い。もしかしたら,無職博士問題がたちどころに解決されるレベルかもしれない。