2016年12月10日土曜日

世界「最凶」都市

 一番物騒な国はどこか? 前に,国別の殺人発生率のランキングを出したことがありますが,観光客の多くが訪れるのは,それぞれの国の首都でしょう。

 今回は,各国の首都の殺人発生率を出し,高い順に並べてみました。ここでいう首都とは,人口が最も多い都市のことです。日本は東京,アメリカはニューヨークです。

 殺人発生率とは,当該都市の人口10万人あたりの殺人認知件数をいいます。年次は2010年で,資料は,国連薬物犯罪事務所(UNODC)の「Crime and Criminal Justice Statistics」です。原資料に,計算済みの数値が掲げられています。
http://www.unodc.org/unodc/en/data-and-analysis/statistics/crime.html

 エクセルファイルでデータが出ているので,ありがたい。自分のエクセルにコピペして,高い順に並べるだけです。作業時間,わずか1分なり。


 予想通り,上位は中南米の国々で占められています。トップはホンジュラスかと思いましたが,2010年の首位はグアテマラとなっています。グアテマラ・シティの10万人あたりの殺人発生件数は116.6件で,東京(0.3件)の400倍近くです。

 先月,邦人大学生が殺害された,コロンビアのボゴタも上位にあります。

 私は学生の頃,ブラジルに行ったことがありますが,旅行会社から渡されたパンフに「強盗は追うな,抵抗するな,顔を見るな」と書いてありました。危険といわれるエリアには行かない,カメラなどは出さない。こういう注意事項を守って,地球の裏側の社会を旅したいものです。

 中南米のガイドとしては,旅行作家の嵐よういちさんの筆になる『ブラジル・裏の歩き方』彩図社(2014年)がいいと思います。
https://www.saiz.co.jp/saizhtml/bookisbn.php?i=4-88392-999-3