23区ばかりをみていてもつまらないので,今回は,都内西部の市部のカルテをみてみましょう。ご紹介するのは,国分寺市,国立市,福生市,狛江市,東大和市,および清瀬市です。
都の統計書では,連続して記載されている地域ですが,地理的には分散しています。では,これらの地域のカルテを示します。青色は当該地域,赤色は49市区全体の図形です。
これまでみた23区内の地域と違って,不登校率の高い地域が目につきます。国立市,福生市,狛江市は,不登校率が全体水準を上回っています。国立市はスコアは5.0で,都内で最高です。実際の値は6.7‰で,49市区全体の3.3‰の倍以上です。ほか,清瀬市の肥満児率の高さが気にかかります。
23区とは異なり,これらの地域は,都心に通うサラリーマンのベッドタウン的な性格を持っています。人口の出入りも相対的に激しいことでしょう。他地域から転校してきた児童が,新たな学校になじめない,というような事情も少なくないことと推察します。
次回は,同じ多摩地域の調布市や町田市などのカルテをお出しします。