2015年6月23日火曜日

殺人発生率の国際ランキング

 週刊誌で報じられそうなテーマですが,国際機関の原統計にあたって,独自にランキング表をつくってみましたので,ここにて開陳いたします。

 私が参照したのは,国連薬物犯罪事務所の統計です。下記サイトの「Statistics on Crime」というページにて,国別の殺人発生率がエクセルファイルで公開されています。殺人発生率とは,人口10万人あたりの殺人件数のことです。

 私は,2012年の168か国の殺人発生率を自分のエクセルにコピペし,高い順に並べ替えました。作業はこれだけです。完成した表をみていただきましょう。国名も原資料のものをコピペしましたので,英文表記になっていますが,ご容赦ください。


 わが国は,10万人あたりの殺人件数はわずか0.33件であり,下から7番目です。他の先進国も,軒並み低い水準にあります。アメリカでさえ,真ん中の下あたりです。わが国のすぐ下には,このほど平和ランキングで首位に輝いたアイスランドが位置しています。

 さて,恐怖の左上に目をやると,2012年の殺人発生率トップは中米のホンジュラスです。10万人あたりの殺人件数は91.04件であり,ダントツです。いろいろな旅行記でこの国の治安の悪さがいわれていますが,統計にも表れています。

 赤字の10位は,ほとんどが中米・南米の社会です。この点も,さもありなんです。

 殺人という行為は,極限の危機状況に対する適応形態の一つですが,その対極は自殺です。「相手を殺るか,自分を殺るか」。攻撃の刃がどちらを向く傾向が強いかは,社会によって異なっています。この点は,殺人率と自殺率を同時に観察することで,浮き彫りにすることができます。それは,外向的か内向的かという軸での国民性を明らかにすることと同義です。

 言わずもがな,わが国は内向性の強い国民です。危機状況の面した場合,自らを殺める。外に危害をまき散らすことなく,大人しく死んでくれる。こういう内向的な国民性の上に,政府があぐらをかいていないか。常に,念頭に置いておくべき問いであると思います。

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