http://www.worldvaluessurvey.org/WVSDocumentationWV6.jsp
日本でいうと,男性は35%,女性は13%です。若年層に限ればもっと高いでしょうが,15歳以上の国民全体でみるとこのような数値です。男女差は20ポイント以上。大きいですねえ。
海を隔てたアメリカでは,男性が57%,女性が60%なり。わが国以上に高等教育が普及していることは知ってましたが,この国では「男性<女性」なのだなあ。州立のコミュニティ・カレッジの修了者などもカウントされているのかしらん。北欧のスウェーデンでも,高等教育修了率は女性のほうが男性よりも高くなっています(男45%,女47%)。
では,調査対象の55か国に視野を広げましょう。表現方法はいつもと同じです。国際的な布置図における,日本や主要国の位置を見て取ってください。率の計算にあたっては,学歴の不明者は分母から除外していることを申し添えます。
実斜線は均等線ですが,やはり「男性>女性」の社会が多いようです。しかし,アメリカやスウェーデンのように,その反対の社会もあります。ニュージーランドは,男性45%,女性58%であり,女性のほうが10ポイント以上高くなっています。こういう社会もあるのだなあ。
下の2本の点斜線は,男性の率が女性の+10ポイント,+20ポイントのラインを意味します。ほう。+20ポイントの線より下にあるのは日本だけですね。わが国の高等教育修了率のジェンダー差は,世界最高です。イスラーム国や韓国よりも大きくなっています。
サンプルの年齢構成の差によるのかもしれませんが,蓋を開ければこういう構造。押さえておきたい事実です。