2015年2月17日火曜日

アラフォー男女の年収別の未婚率

 一昨日,アラフォー男性有業者の年収別の未婚率グラフをツイッターで発信したところ,見てくださる方が多いようです。アラフォーとは,40歳近辺の年齢層をいいます(アラウンド・フォーティー)。上記のグラフは,35~44歳の男性有業者のものです。
https://twitter.com/tmaita77/status/566913249950453761

 元データをみたい,女性の折れ線も見たい・・・。こういう声がありましたので,ここにてお応えしようと思います。

 まずは素材の提示ですが,件のグラフは,2012年の総務省『就業構造基本調査』のデータからつくったものです。下記サイトの表23から,35~44歳男性の年収別の有業者総数と未婚者数を採取して,割り算をした次第です。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001048182&cycleCode=0&requestSender=search

 以下に素の計算表を掲げます。女性のデータも加えています。繰り返しますが,アラフォー=35~44歳としています。


 一昨日のグラフでも分かるように,男性では,年収が低い層ほど未婚率が高い傾向にあります。収入が低い男性は,女性に見限られるのか,なかなか結婚がしにくい。残念ながら,これが現実のようです。

 一方,女性のほうはそうではないようです。むしろ年収が上がるにつれて未婚率も上がるというような,男性とは逆の傾向がうっすらとみられます。

 数値では分かりにくいので,上表の年収別の未婚率を折れ線グラフにしてみましょう。一昨日の図は男性の曲線ですが,女性の曲線も添えるとこんな感じになります。


 男性は,哀れとも形容すべき右下がりの型ですが,女性はそうではなく,大よその傾向としては右上がりです。まあこれは,ガシガシ稼ぐキャリアウーマンが敬遠されるというよりも,家計補助のパート就業が多い既婚女性の年収が低いため,とみるべきでしょう。因果の方向が男性とは反対で,結婚の結果こうなったと。

 しかし量的に多くないとはいえ,年収800万や1000万超の富裕層では,男女の未婚率にこうも開きがあることには驚かされます。これにはジェンダーの問題が絡んでいるようにも思えます。『世界価値観調査』(2010-14)にて,「妻が夫よりも稼ぐと,トラブルの原因になる」という項目への反応をみると,北欧のスウェーデンでは「そう思わない」という否定の回答が70.2%であるのに対し,日本はわずか16.5%です。残りの85%は,「そう思う」ないしは「どちらともいえない」と考えているわけです。

 最後に,各年収階層の量を考慮した,年収別の未婚率のモザイク図を提示しておきます。最初の原表から察せられるように,極端な貧困層や富裕層は量的に多くありません。たとえば男性でいうと,年収1000万超の比率は全体のたった3%です。この点を落とすと,全体の構造を見誤る恐れがあります。

 下の図は,100万円区切りの年収階層別の未婚率(男性)をモザイク図で表したものです。横幅を使って,各層の比重を表しています。


 35~44歳の男性の図ですが,量的に多いのは年収300~500万台ですね。年収200万未満や1000万超の層はわずかです。この手のモザイク図は,エクセル統計2012というソフトで簡単につくることができます。お持ちのエクセルに埋め込むことができます。お勧めの統計ソフトです。
https://software.ssri.co.jp/ex/function/mosaicchart.html

 話がそれましたが,年収別の未婚率のジェンダー差については,昨年7月の日経デュアル誌に書かせていただきました。興味ある方は,こちらもご覧いただけますと幸いです。

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