2018年12月20日木曜日

日経DUAL連載終了

 師走も20日を過ぎましたが,いかがお過ごしでしょうか。

 本日の日経DUALに,拙稿「日本のワーママよハッピーであれ,幸福度を国際比較」が掲載されています。これが最終回で,同ウェブ誌で続けてきた連載も終了となりました。

 2014年3月末から,5年近くにわたって続けてきました。記事の本数は64本。われながら,よく継続してきたなと思います。「自分の原稿は場違いなのではないか」と常に懸念していましたが,日経DUALの書き手の中では「異色」の存在で,かえってそれが好都合だったそうです。
https://dual.nikkei.co.jp/article/023/63/

 17日の月曜に,横須賀中央の南蛮茶屋にて,編集長の片野温氏と,担当編集者の福本千秋氏とお会いしました。ささやかな慰労会?です。

 その場で話題になったのは,過ぎ去った過去ではなく,今後のことです。日経BP社は,女性向けのいろいろなウェブ誌を運営しているそうですが,来年の2月から体制が大きく変わるとのこと。日経ウーマンオンラインが,日経doors日経ARIAという別媒体に分割されるそうです。
 
 片野氏からいただいたパンフによると,日経doorsは20~30代の独身女性,日経ARIAは40~50代の女性向けのウェブ誌とのこと。


 若年期と壮年期という,2つのステージに分けたわけですね。確かに,この2つのステージでは,発信すべき情報の内容もかなり異なります。読者のニーズにより即した情報を発信しよう,という姿勢の表れのように思えます。

 既存の日経DUALは,共働きのママ・パパ向けのメディアですが,新しくできる2つの媒体の双方にかぶっています。適切かどうか分かりませんが,図解すると,以下のような感じでしょうか。


 片野氏の説明を聞きながら,私が頭の中で描いた模式図です。今後は,「doors,DUAL,ARIA」の3姉妹でいくと。いろいろな道を模索する若年期,大変な子育て期,子育てが一段落した後の壮年期,という3つのステージにより密接した有用な情報が提供されることになるでしょう。よく練られた戦略だなあと感心します。

 ちなみに,最年長のARIAの編集長は羽生祥子氏です。知る人ぞ知る,日経DUALの創刊編集長です。私と同じ1976年のお生まれで,ご自身も「ARIA」のステージに入られています。3月にお会いしたとき,「学び直しなど,これからやりかたいことがたくさんある」と語っておられましたが,その思いが誌面に投影されることと思います。

 ウェブメディア隆盛の時代で,中にはPV至上主義の低俗メディアも多いのですが,来年2月にスタートする「日経3姉妹」は,それとは一線を画した,社会性・公共性のある媒体です。スウェーデンの女流教育家のエレン・ケイは,20世紀は「児童の世紀」になると言いました。この伝で言うと,21世紀は「働く女性」の世紀です。こういう時代を牽引することになると確信します。

 多少なりとも関わりを持った身の上として,私も陰ながら応援しております。来年2月の始動が楽しみです。