2014年9月18日木曜日

女性の組成図

 2月11日の記事では,『就業構造基本調査』の統計を使って,女性の年齢別組成図をつくったのですが,『国勢調査』の1歳刻みのデータをもとに,より仔細な図をつくってみました。

 1985(昭和60)年と2010(平成22)年の図を並べます。


 左側の1985年は,男女平等施策が本格化する前の時代ですが,20代後半のM字の底が深いですね。*「主に仕事」から「完全失業者」までが,働く意欲のある労働力人口です。

 最近では,M字の底が浅くなると同時に,底の位置が30代半ばにシフトしています。晩婚化・晩産化の表れでしょう。

 一番下の「主に仕事」はフルタイム就業に近いと思われますが,こちらの比重も増えています。しかし,カムバック困難な「片道切符」型であるのは明瞭なり。カムバック(2つ目のこぶ)の多くは,赤色の「家事のほか仕事(≒パート)」で担われる構造は変わっていません。

 1歳刻みのデータで作図すると,描かれる曲線が滑らかになり,女性のライフコースの詳細を把握できますね。