2015年4月17日金曜日

『体育科教育』に掲載

 大修館書店発行の月刊誌『体育科教育』(2015年5月号)に,拙稿が掲載されました。「子どもの体力・健康と家庭の経済力の相関関係」と題する小論です。特集「子どもと貧困と体育」の一角を構成しています。
http://plaza.taishukan.co.jp/shop/Product/Detail/81505?p=0&srs=%E4%BD%93%E8%82%B2%E7%A7%91%E6%95%99%E8%82%B2


 子どもの体力・健康と貧困の関連をデータで明らかにしてほしい,という依頼でした。報告しているのは,大都市・東京都内23区のマクロデータの分析結果です。各区の子どもの体力や健康状態の指標(肥満,虫歯)は,各々の平均世帯年収と強く相関しています。

 学力格差はよく指摘されますが,それだけでなく,体力格差健康格差という現象が厳として存在するという問題提起をしました。これらの総称が,いわゆる教育格差です。

 体育系の雑誌から依頼がきた時はちょっとビックリしましたが,貧困・格差というのは,分野を問わず,子どもの発達を規定する条件として重視されているのだなと思いました。

 私のはデータ論ですが,体育科教育を通じて格差をどう是正するかという,実践意欲にあふれた論稿も収録されています。大きな書店に行けば,置いてあるかと思います。どうぞ,お手にとってください。