2011年7月24日日曜日

学校外教育

 7月18日の記事において,通塾している子どもがどれほどいるかをみたのですが,学習塾とは,学校外教育の代表的なものといえます。ところで,学校外教育には,塾のほかにも,家庭教師による教育や,各種のお稽古ごとなど,いろいろなものがあります。

 文科省の『子どもの学習費調査』では,各学年の児童・生徒の保護者に対し,塾やお稽古関連の費用を支出したかどうかを尋ねています。2008年度調査の結果を引くと,公立小学校4年生の保護者のうち,学習塾関連の費用を支出したと答えた者の比率は40.2%です。小4の保護者のうち,4割が子どもを塾に通わせていることになります。

 なお,同じく公立小学校4年生の保護者のうち,家庭教師関連の支出をした者の比率は33.5%です。ピアノのレッスンなど,芸術関係の稽古の費用を支出した者は42.3%です。スポーツ教室など,スポーツ関係の稽古の費用を支出した者は73.3%です。保護者の多くが,子どもに何かしらの学校外教育を受けさせていることがうかがわれます。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001061593

 では,他の学年の統計もみてみましょう。2008年度間に,上記の4種の学校外教育関連の支出をしたと答えた保護者の比率です。エクセルの「条件付き書式」のツールで,セル内の数字の量を棒グラフで表現できることを知りました。早速,この機能を使ってみます。


 上記の表は,公立学校の数字を掲げたものです。学習塾に通わせている保護者の率は,中3まで上がっていき,高校になるとガクンと下がります。子どもに稽古ごとをさせる保護者は,小学校で多いようです。家庭教師の率のピークは中1となっています。

 しかしまあ,学校の教育だけでは飽き足らず,子どもにそれ以外の教育を受けさせている親御さんが何と多いことかと思います。子どもも,学校から帰宅して息つくヒマもなく,何らかの「第2の学校」に行かなくてはならないのですから,大変だろうなあ,と感じます。これでは,放課後のスケジュール調整が難しく,地域での群れ遊びもできたものではありません。「ギャング・エイジの喪失」とは,こういうことです。

 ところで,こうした「第2の学校」にかかる費用はどれほどなのでしょう。学習塾の場合,月謝が2万円としたら,年額は2×12=24万円となります。当然,学年によっても違うでしょう。また,保護者が支出する教育費の総額に占めるシェアも気になるところです。このような関心から,下の表をつくりました。 同じく,公立学校の統計です。


 塾通いが最も多い中3の箇所をみると,2008年度間に保護者が出した学習塾費用の平均は34万円ほどです。教育費総額が平均56万円ほどですから,学習塾費だけで,教育費総額の6割を占めていることになります。学習塾費の比率が50%を超えるのは,小5,小6,中2,中3,および高3です。受験を控えた学年の子どもにあっては,教育費の半分以上が塾通いに投じられているわけです。

 少子化の元凶は教育費の高さといわれますけれども,では,その教育費の高さの元凶は…?答えは分かり切ったことです。子どもを健全に育てるための教育にとって,必要不可欠の要素というのなら,納得はいくのですが。

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