2013年1月31日木曜日

単身未婚ニート

 2010年の『国勢調査』では,利用者のリクエストを募集して,需要が高いと判断した統計表を追加作成するサービスが実施されている模様です。これまで2回の募集がなされ,それに応えて追加作成された統計表が公表されています。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001044522&cycode=0

 その中に,労働力状態と配偶関係と世帯類型をクロスさせた表があります。この統計表から,単身未婚ニートの数を割り出すことが可能です。

 ニート(Neet)とは,就業していなければ,学校にも行っておらず,かといって職業訓練も受けていない人種です。ここでは,このニートのうち,未婚で一人暮らしをしている者の数を明らかにしてみます。会社,学校,職業訓練機関,さらには同居家族という,あらゆる縁から隔絶された人間というのはどれほどいるのでしょうか。

 25~44歳の年齢層に焦点を当てましょう。この年齢層の非労働力人口のうち,その理由が通学でも家事でもない「その他」というカテゴリーの者は413,763人。これがニートです。このうち,未婚の単独世帯主は31,502人。2010年の10月時点において,若年・中年の単身未婚ニートが3万人超いることが知られます。

 同時点の25~44歳の人口は約3,416万人ですから,ベース人口1万人あたりの数にすると9.1人となります。およそ1,087人に1人。この出現率を5歳刻みの層ごとに出してみると,下表のようになります。


 ほう。単身未婚ニートの量は,絶対数でみても人口あたりの出現率でみても,年齢が上がるほど多くなります。社縁や血縁などの縁を持たない人間が,加齢とともに増えてくる傾向というのは,懸念されるところです。

 『国勢調査』で追加作成された表には,面白そうなものが結構あります。第3回のリクエスト募集はされないのかな。もしされるのであれば,この変数とこの変数のクロス表というように,私も注文を出してみるつもりです。採用されるかは分かりませんが。

 さしあたり,労働力状態と学歴のクロスがみたいな。そうすれば,高学歴ニートの量などを知ることができます。「統計は国民の共有財産」。この理念が着々と具現されているようです。このような条件を存分に利用しようではありませんか。

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