定年によって,オトコの生活はどう変わるか。働き盛りの40代前半有業男性と,定年して間もない60代前半無業男性の1日を比べてみましょう。
資料は,総務省「社会生活基本調査」(2011年)です。15分刻みの行動内訳統計をもとに,平日の時間帯別の行動内訳図をつくってみました。元データは,下記サイトの表6「全国」です。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001040661&cycode=0
大雑把にみると,仕事漬けからテレビ漬けの生活に変わります。仕事一辺倒で生きたオトコの悲哀のようなものが感じられます・・・。
働く期間はおおむね20~60歳の40年間ですが,定年後の余生も20年,場合によっては30年と長いです。後者がどういうものになるかは,前者の過ごし方によって規定されると考えられます。現役時代において,仕事人とは別の顔も持っておきたいものです。
現役時代の過ごし方(仕事一本度)と,定年後の幸福度や生活充実度の相関関係が,大規模な追跡調査のデータで明らかにされたら面白いですね。