2010年12月19日日曜日

専業主婦の消滅?

 私は,いくつかの私立大学で非常勤講師として勤務していますが,学生さんの就職も大変なようです。私の頃(1999年大学卒業)も大変でしたが,今日も,それに劣らず状況がよくないようです。私らの世代は,ロスト・ジェネレーション(ついてない世代)といわれますが,彼らは,第2のロスジェネといってもよいでしょう。

 女子学生には,「専業主婦になりたいなあ」とこぼす者もいます。なるほど,以前は,専業主婦という人種が結構いました。ですが,男女共同参画の取組が進行し,女性の就業環境も次第に整うなか,専業主婦は少なくなっているように思えます。実情はどうなのでしょうか。

 まず,私と同年代の30代前半についてみてみます。総務省『国勢調査』は,人口の労働力状態について調査していますが,2005年調査で,「主に家事」と答えた30~34歳の女性は約165万人です。ベースの同年齢人口に占める比率は34.2%となります。30年前の1975年では,この値は56.4%です。かなり比率が減じています。


 では,社会地図に登場願いましょう。図によると,1965年から1980年頃までは,20代後半から30代前半の女性の半分以上が専業主婦だったようです。結婚や出産を機に仕事を辞め,この年齢を専業主婦として過ごした後,再び就業する,というライフコースがあったようです。しかし,2005年では,このような極端な高率ゾーンは存在しなくなっています。男女共同参画の取組の賜物といえましょうか。あるいは,共働きしなければ生活が成り立たない,という強制的な面もあるのかも知れません。

 上記の図は,男女共同参画政策の成果を表すものともいえるでしょう。しかし,先の学生さんは,「ああ,今時,専業主婦にはなかなかなれないのだな」と肩を落とすでしょう。実際,当事者(若年女性)の専業主婦志向は,社会全体でみて,どれほどのものなのでしょうか。それがどのようなものかによって,上記の図の評価も違ってきます。私の印象では,決して少なくはないと思うのですが。このことを明らかにする,公的な世論調査のようなものはあるのでしょうか。探してみようと思います。

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