2011年9月13日火曜日

配偶関係構成の国際比較②

 前回の続きです。今回は,ヨーロッパとアフリカ・オセアニア諸国について,男性人口の配偶関係構成がどのようなものかをみてみましょう。

 前回は,アジア諸国の統計をみたのですが,わが国の未婚者率の高さが目立っていました。しかし,もっと視界を広げると,上には上がいるかもしれません。各国の統計の出所は,総務省統計局の『世界の統計2011』です。下記サイトの表2-8より,各国の数字を採取し,エクセルでグラフ化しました。
http://www.stat.go.jp/data/sekai/02.htm

 まずは,ヨーロッパの6か国のグラフをお見せします。最も上の年齢層は,「~歳以上」と読んでください。ロシアの場合は,最も高い年齢層は,「70歳以上」というようにまとめられています。他の国は,「80歳以上」です。


 全体的にみて,アジア諸国よりも,未婚者のシェアが大きくなっています。私と同年齢の30代後半について,未婚者の比率を出すと,イギリス:28.7%,イタリア:26.2%,スウェーデン:51.2%,ドイツ:29.5%,フランス:34.6%,ロシア:10.1%,です。スウェーデンとフランスは,2005年の日本(31.2%)よりも高くなっています。

 スウェーデンでは,30代後半でも,半分以上が未婚者です。では,この国では男女ともオクテで,カップルができないのかといえば,そうではありません。婚姻届を出さないで,同棲する形態が多いためです。婚外出生も多いと聞きます。

 同棲を選択するカップルが多いのは,結婚に踏み切る前にお互いのことを試そうという意図からでしょう。でも,結婚が決定的に重要な意味を持っているわけではなく,離婚も頻繁に行われているようです。同国では,未婚者と同時に,死離別者のシェアも大きくなっています。アメリカ以上です。

 北欧は,高齢者にとって住み心地のよい社会であると同時に,私のような(不適応)人間に対しても寛容であるのだなあ。なお,カトリックのイタリアでは,離婚は容易ではないらしく,死離別者の比重が小さくなっています。

 次に,アフリカのエジプトと,オセアニアのオーストラリアのグラフを提示します。『世界の統計2011』には,これらの国の数字しか載っていませんでした。


 エジプトでは,20代までは未婚者の率が高いのですが,30代になるとそれが激減します。30代後半の未婚者率は,たったの5.7%です。イスラムのエジプトでは,離婚は容易ではないらしく,死別者の比率がとても低くなっています。30代後半では,0.8%です。つまり,この年齢層のおよそ95%が有配偶ということになります。スウェーデンとは対照的に,「生き方規範」のようなものがあり,キツそうだなあ。右側のオーストラリアは,ヨーロッパ型に近くなっています。

 旅はいいものです。自分が置かれた状況を相対視することを可能にしてくれます。これからも,機会をみつけて,いろいろな視点(カメラ)を携えながら,各国めぐりをしようと思います。

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