2011年9月19日月曜日

高齢人口率の分布

 今日は敬老の日です。字のごとく,高齢者に敬意を表するための祝日です。2010年の『国勢調査』の抽出速報結果によると,同年の調査時点において,65歳以上の高齢者が全人口に占める比率は22.9%です。およそ5人に1人が高齢者ということになります。

 今後,高齢者の比重はますます高まることが予想されています。国立社会保障・人口問題研究所の中位推計によると,上記の比率は,2030年には31.8%,さらに20年後の2050年には39.6%になるそうです。

 2050年の日本社会は,成員のほぼ4割が高齢者ということになります。うーん,いったい,どういう社会なのでしょうか。間違いないのは,現在の社会とは,人々の暮らしようが相当異なるであろう,ということです。

 ところで,現在にあっても,地域によっては,既に高齢人口率が4割を超えているケースがあるでしょう。そういう地域を検出し,当該地域でどのような社会生活が営まれているかを知ることは,今後の日本社会の行く末を占うために,有益であると思います。ひとまず,高齢化が進んでいる地域の検出作業をしてみましょう。

 総務省統計局『統計でみる市区町村のすがた2011』から,2005年における全国1,748市区町村の高齢人口率を出すことが可能です。同年の『国勢調査』のデータです。計算してみると,最大値は53.4%,最小値は8.5%でした。これは両端ですが,高齢人口率の度数分布(5%区分)を描いてみると,下図のようです。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001032195&cycode=0


 最頻(Mode)階級は,20%台後半です。当然ですが,分布の下層部は市区,上層部は町村で多くを占められています。高齢化率が40%を超えるのは,46地域で,全体の2.6%に相当します。これらの地域では,今から40年後の日本社会の人口構成が,既に実現されているわけです。

 50%を超えるのは,4地域でした。名前を挙げると,群馬県・南牧村(53.4%),福島県・昭和村(52.4%),福島県・金山町(51.8%),高知県・大豊町(50.8%),です。

 高齢化率ナンバー1は,群馬県の南牧村です。同村の名前と「高齢化」というキーワードでググると,下記のサイトが一番上に出てきました。役場のサイト内にある,「高齢者能力活用センター」と題するページです。
http://www.nanmoku.ne.jp/modules/fukushi/index.php?content_id=14

 私が住んでいる多摩市のサイトには,この種のページはありませんでした。高齢化が著しく進行している地域の特徴でしょうか。

 超高齢化社会では,高齢者の知や技を積極的に活用できる制度の創出が求められます。文部科学省が導入している,団塊世代等の高齢者を学校の授業補助に活用する「教育サポーター制度」は,こうした試みの例といえましょう。
http://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/koureisha/1286130.htm

 今から40年後の日本社会では,より多くの高齢者が就労していることでしょう。そのための制度条件の整備も求められます。ただ,高齢者がいつまでも居座ることで,若者の職が奪われるような事態は考えものなのですが…。

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