2016年11月25日金曜日

オトコは弱きもの

 小林製薬が「中年男性の食生活の実態調査」を実施し,データを公表しています。40~50代男性310人に対する,ネット調査の結果です。
http://blogos.com/outline/199436/

 想像がつくことですが,中年男性は食生活が乱れがちであるとのこと。ご飯を大盛にする,重ね食いをするなど。重ね食いとは,主食を複数食べることです。まあ私も,日高屋に行った時は,ラーメンとチャーハンをセットで頼むことが多いですが。

 こういう食生活を継続していると,健康にはよくないでしょう。生活習慣病のリスクも高くなります。今では,日本人の死因の6割は,がん,心臓病,脳梗塞といった生活習慣病です。

 この調査は,40~50代の男性を対象にしていますが,配偶関係によって結果はかなり異なると思われます。私のような未婚者は,結婚している有配偶者よりも,食生活の乱れは大きいのではないか。一人だと,好きなものばかり食べちゃいますからね。

 事実,男性の死亡率は配偶関係によって大きく違います。2015年中の40代前半男性の死亡者は3133人。同年10月時点の同年齢の男性人口は140万4593人。よって,2015年の40代前半男性の死亡率は,前者を後者で除して,ベース1万人あたり22.3人となります。

 しかるに同じ40代前半の男性でも,妻がいる有配偶者の場合,死亡率はわずか6.6です。未婚者の死亡率は,有配偶者の3倍以上なり。この差は,食習慣をはじめとした,生活の乱れの差に起因する部分もあるでしょう。

 ちなみに,妻と分かれた離・死別者でみると,死亡率はもっと高くなります。下図は,各年齢層の死亡率を線でつないだ,死亡率の年齢曲線です。外国人は含まない,日本人のデータであることを申し添えます。


 死亡率は加齢と共に上昇しますが,男性の場合,配偶関係による差が大きくなっています。どの年齢層でも,有配偶者より未婚者の死亡率が高く,離・死別者のそれはさらに高くなっています。女性には見られない,男性固有の傾向です。

 男性の離・死別者の場合,これまで妻に依存する部分が大きかっただけに,その支えが消失するや否や,急坂を転げ落ちるように,生活が乱れるのではないでしょうか。

 以上は,全死因のひっくるめた死亡率ですが,死因によって,様相は異なります。25~44歳の男女を取り出して,主な死因の死亡率を配偶関係別に計算してみました。

 下表は,算出された数値の一覧です。先ほどと違い,ベース人口10万人あたりの死亡者数にしています。


 どの死因の死亡率も,「有配偶 < 未婚 < 離・死別」ですが,男性ではその差が大きくなっています。

 右端は,離・死別者の死亡率が有配偶者の何倍かですが,男性は倍率が高い。自殺率は,実に10倍を超えます。

 「人は集団に属さずして,自分自身を目的にしては生きられない」。デュルケムの自己本位的自殺に関わる有名なテーゼですが,男性の場合,家族を喪失することは痛手となるようです。わが国では,離婚した場合,男性は妻と子どもの双方を失うことが大半ですし。

 上記のデータは,男性がいかに家族(女性の献身)に依存しているか,それを喪失した男性がいかに弱い存在かを示唆しているようにも思えます。デュルケムの『自殺論』でも,離婚の影響は男女で違い,男性では苦痛の源泉になるが,女性はその逆ということが述べられてます。

 私は,40歳ジャストの独身男です。結構,荒んだ生活をしていますが,こんな私でも,結婚して共に暮らす伴侶を得れば,少しは変わるのかしら。生涯,結婚はするまい(できまい)と考えてきましたが,これから10年の間に,考えが変わらないとも限らない,という気がしてきました。

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