2016年12月17日土曜日

有給に対する意識の国際比較

 表記のグラフをツイッターで発信したところ,見てくださる方が多いようなので,ブログにも載せておこうと思います。
https://twitter.com/tmaita77/status/808911372797014016

 実は,ツイッターで発信したのは,2015年のデータによるものでした。ここでは,最新の2016年データをもとに,同じグラフを作ってみましょう。元データは,エクスペディア社の『世界26か国有給休暇・国際比較調査2016』にものです。
https://welove.expedia.co.jp/infographics/holiday-deprivation2016/

 調査対象は,各国の18歳以上の有業男女で,今年9月にインターネット調査をしたとあります。

 さて,日本はどういう位置になるか。横軸に「有給日数を知らない」,縦軸に「有給取得に罪悪感を感じる」という回答比率をとった座標上に,データのある12か国を散りばめると,下図のようになります。


 前年と同じく,日本はぶっ飛んだ位置にあります。日本人は,世界一の休み下手。イノベーションには休むことが不可欠といいますが,労働生産性の低さと関連しているかもしれません。

 12月7日の記事でみたところによると,日本と韓国は,子どもの学力が高いにもかかわらず,労働生産性が低い社会です。あくせく働いてモノをつくる20世紀型から,斬新なイノベーションが重要となる21世紀型へと変化している情勢に,ついていけてないといえるでしょう。

 頭を機械にして,だらだらと長時間ルーティンワークするのでは,高いクオリティのものは生まれません。

 日本人が有給取得をためらう理由の1位は,人手不足ということですが,それは不可避の趨勢とみなし,サービスの質を落とせばいいのでは。すかいらーくが24時間営業を止めるそうですが,英断であると思います。

 私も来年から仕事を減らし,腰を据えて,4冊目の単著執筆にかかろうかと思っています。ちょうど,連載を持っている一社とトラブルになっていますので,こことの関係は切り,負荷を減らそうかなと考えています。