6日に,厚労省『人口動態統計』の2012年結果が公表されました。細かい死因別の死亡者数が載っており,自殺率などを計算する際に用いられます。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html
私は,報告書非掲載の保管統計にあたって,同年中の死亡者の死因構成を年齢ごとに整理し,面グラフで表現してみました。ツイッターで発信したところ,みてくださる方が多いようなので,ブログにも転載しておきます。
青年期にかけて広がる,怪しい黒色の膿。ツイッター上でどなたかつぶやいておられましたが,これこそ,「現代日本の闇」を表しているといえましょう。
20代前半あたりでは,全死因の半分以上が自殺です。大学卒業年齢(22歳)も入っていますが,おそらくシューカツ失敗自殺なども多く含まれていることと思います。むろん,上図は構成図であり,青年層の自殺は絶対数としては多くありませんが,現代日本の社会病理の投影図として受け止めねばならないのも確かです。
東京五輪が開催される2020(平成32)年にて同じ図をつくってみたら,どういう模様になっているか。五輪までの7年間にかけて景気は快方に向かうだろう,という展望が語られていますが,上図の痛々しい膿は治療されるのか。予断は許されません。状況観測を続けていこうと思います。