2017年7月7日金曜日

20~44歳(25年間)の稼ぎ総額の都道府県比較

 私は7月12日生まれで,もうすぐ41歳になります。早いもので,伝統的な意味合いでいう生産年齢期間(20~59歳)の半分を過ぎたことになります。

 まあ私は,28歳まで学生をやり,その後も定職に就いたことがない風来坊ですが,何とかこの地点まで来れました。しかるに,これまで稼いだお金といったら微々たるもの。中学の同窓会に顔を出したら,間違いなく平均額を下回っているでしょう。

 私は今,40代前半なのですが,このステージまでの稼ぎ総額の平均って,どれくらいなんでしょう。前に,1961年生まれの男性を例に,年収の累積を跡付けたことがありますが,地域による違いも気になります。ずっと東京で働いた人と,私の郷里・鹿児島で働いた人では,かなり違うでしょうから。

 総務省『就業構造基本調査』から,正社員の平均年収を年齢別・都道府県別に出すことができます。県別の統計は,1992年調査からネットで見れるようです。この年に,入職して間もないピチピチの20代前半だったのは,1968~72年生まれ世代です。量的に多い団塊ジュニアの世代じゃないですか。この世代に焦点を当てましょう。
http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2012/index2.htm#kekka

 この世代は,92年に20~24歳,97年に25~29歳,02年に30~34歳,07年に35~39歳,12年に40~44歳,となります。この5つの時点の平均年収をつなぎ合わせることで,20代前半から40代前半までの収入総額の見当をつけられるでしょう。ここでの分析のミソは,都道府県別のデータをはじき出すことです。

 性別と雇用形態の影響を除くため,男性の正規職員に対象を絞ります。下表は,5つの時点における平均年収を都道府県別に計算したものです。原資料に載っている年収の度数分布表から,階級値の考えを使って割り出しました。計算の仕方の詳細は,下記のリンク先記事でもご覧ください。
http://tmaita77.blogspot.jp/2015/10/blog-post_3.html


 同一世代の年収変化の追跡です。黄色マークは最高値,青色マークは最低値です。

 やはり県によって年収は違い,加齢に伴い差が開いてきます。東京と沖縄を比べると,20代前半の時点では100万円ちょっとの差だったのが,脂ののった40代前半になると283万円もの差に拡大しています。

 ここでの関心は,20代から40代前半までの稼ぎ総額を出すことですが,上記の5時点(5年間)の合算を出すと,東京は2490万円となります。これを5倍すれば,20~44歳の25年間の年収総額の近似値になるでしょう。それによると,東京は1億2450万円,沖縄は7671万円なり。

 20~44歳までの稼ぎ総額の試算値ですが,この時点で1.6倍もの差がついています。59歳までの累積総額(生涯賃金)だと,差は凄まじいものになるでしょう。40代後半から50代にかけて,年収の地域差はもっと大きくなりますので。

 このやり方で,20~44歳までの稼ぎ総額を都道府県別に出し,ランキングにすると以下のようになります。


 当然ですが,都市部で高く,地方では低くなっています。

 稼ぎの絶対額をみると,東京は1億2450万円,鹿児島は9119万円ですか。うーん,郷里の鹿児島でも,私くらいの男性の正社員は,これまでに9000万円稼いできているのだなあ。私などは,その3分の1くらいかしら…。

 59歳までの現役時の稼ぎ総額は,単純に2倍して,東京が2億4900万円,鹿児島が1億8239万円,沖縄が1億5343万円ってとこでしょうか。全国値は2億1477万円です。退職金を加味すれば,巷でいわれている額に近いと思います。

 稼げる額は,地域によって違うものだなと感じます。全国各地の男性正社員(団塊ジュニア世代)の皆さん,自分の稼ぎ額の位置の見当をつけてみてください。

 ちなみに,同じ値を女性の正社員についても出せます。同じ正社員でも,女性の場合,出産・育児などいろいろ縛りが出ますので,20~44歳までの稼ぎ総額の性差は大きくなります。しかるに,その程度は県によって異なるでしょう。

 稼ぎの総額のジェンダー差が,県によってどう違うか。気が向いたら,次回,このテーマを取り上げようと思います。

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