今回は,地図にする前の生情報,すなわち各市区町村の貧困世帯率の数値を提示しようと思います。総務省「住宅土地統計」(2013年)の世帯年収分布のデータをもとに,私が独自に計算した数値です。計算方法の詳細は,前回の記事を参照ください。
貧困世帯率が高い順に並べたランキング表を掲げます。
千葉県の勝浦市が41.8%でダントツですが,これは学生の単身世帯が多いためとみられます。国際武道大学がある市ですので。ほか郡部で値が高いのは,高齢の単身世帯が多いためかもしれません。
全世帯の貧困世帯率ですので,地域の単身化や高齢化のレベルが影響している可能性もあることに留意ください。
東京都内23区のような大都市部の数値は,住民の所得水準やひとり親世帯の量など,貧困化の表現指標と読んでよいかと思います。前回お見せしたように,23区の貧困世帯率は子どもの学力とも強く相関しています。
以上,参考資料としてここに掲げておきます。