2012年7月29日日曜日

子どもの平日(詳細)

お暑うございます。みなさま,いかがお過ごしでしょうか。

 小生は,夏休みに入りました。今年の夏休み中のタスクは,①教員採用試験の参考書・問題集の改訂作業,②企画通過済みの書籍執筆,③ブログ執筆,です。①と②に力点を置かねばなりませんが,③も継続するつもりです。更新頻度がちょっと落ちるかもしれませんが,どうぞご覧ください。

 昨年の8月22日の記事では,総務省『社会生活基本調査』のデータを使って,10~14歳の子どもの1日をのぞいてみました。具体的にいうと,平日の各時間帯における生活行動分布を明らかにしたわけです。

 ところで,『社会生活基本調査』は,A調査とB調査からなります。前者はプリコード式,後者はアフターコード式の調査です。

 社会調査の素養がある方はお分かりと思いますが,プリコード式調査では,対象者に,あらかじめ用意した選択肢の中から該当するものを選んでもらいます。アフターコード式調査の場合は,対象者に自由に答えてもらった後で,それを量的に集計できるようにコード化します。

 当然ですが,一定の選択肢からの回答を強いるプリコード式よりも,対象者の自由形式の回答を後からコード化するアフターコード式のほうが,詳細な部分を把握するのには適しています。計量調査を行う研究者は,後者の技法にも通じている必要があるでしょう。*前期の調査統計法の授業で,この部分に触れられなかったのが残念です。

 先の記事で使ったのは,A調査のデータです。「生活行動の分類の仕方が荒いな」という感想を持たれた方もおられるかと思います。そこで今回は,B調査のデータを用いて,子どもの1日をより仔細に描いてみようと存じます。
http://www.stat.go.jp/data/shakai/2006/time/index.htm

 2006年の上記調査のB調査データを使って,10~14歳の子どもについて,平日の各時間帯(15分刻み)における生活行動分布を明らかにし,面グラフで表現してみました。下記サイトの表3-1(ふだんの日)から,必要な数字を採集しました。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001009956&cycode=0

 各時間帯において,**をしている者が何%,というように読んでください。当然ですが,深夜の時間帯では,ほぼすべての者が寝ています。


 無精ですが,コメントはとくに添えません。展示作品として,鑑賞?いただければと存じます。明日は,日曜日の図を展示します。上図とは,模様がかなり違っています。お楽しみに。