早いもので,2015年も今日で終わりです。人間,年をとると時の流れが早く感じるといいますが,私も来年で40歳。学生だった20代の頃に比べると,確かにそんな感じです。
さて,2015(平成27)年の総括をしておこうと思います。まず大学の非常勤講師ですが,今年は「リカレント教育論」(前期,武蔵野学院大学),「調査統計法2」(第3学期,武蔵野大学),「教育社会学」(後期,杏林大学)を担当しました。武蔵野大学が第3学期となっているのは,今年度からこの大学は4学期制になっているためです。
今年も,いろいろな学生さんに出会えました。学生さんとの対話から,「こういうデータを作ったら面白いんじゃないか」という発想が得られることもしばしばです。ごく限られた時間ですが,若い学生さんと接する機会を持たせていただいて,ありがたく思っています。
文筆のほうは,今年も,教員採用試験関連の書籍のリライトを行いました。目玉商品の『教職教養らくらくマスター』は,過去問の精緻な分析,最新の時事動向を踏まえて,毎年大幅に加筆・修正しております。アマゾンをみると,マケプレで安いためか,古い年次のものを買ってくださる方がおられるようですが,最新版をご購入いただきますよう,お願いいたします。
http://jitsumu.hondana.jp/book/b200725.html
それと,新聞やWeb誌にて,連載を継続しました。日本教育新聞(略称NK),日経デュアル(ND),ニューズウィーク日本版(NW)です。NWは,今年の7月から開始しました。それぞれの原稿の掲載頻度,字数は以下の通り。
NK 週1 480字 & 図1つ
ND 月1 2000字 & 図3つほど
NW 週1(2週1) 1200字 & 図2つ
いろいろなサイズの文章を書く,いいトレーニングになります。お金もいただけて,ありがたや。奨学金をもらって,学生を続けさせてもらっている気分です。来年から,もう一つ媒体が増えます。初回の公開は,1月初旬です。お楽しみに。
あと一つの活動記録として,8月21日に,都の研修団体・学校保健経営研究会にて講演したことを記しておきます。演題は「統計でみる東京の子どもたち」。これまで蓄積した,東京の子どもの健康状態・体力・学力のデータを存分に開陳させていただきました。現場の先生には刺激的なデータだったようで,都内23区の肥満率マップなどは,みなさん食い入るようにしてパワポのスライドを見ておられました。
http://tmaita77.blogspot.jp/2015/08/blog-post_22.html
続いて,このブログの総括です。本ブログ・データえっせいは2010年12月末に開設しましたので,ちょうど5周年ということになります。これまでの総PV数は449万5639です(本日15:00時点)。5年間の日数(1800日)で除すと,1日あたり2500ほどになります。
これまでで読まれている記事,ベスト10を掲げます。
トップは昨年の同時点と変わらず,職業別の生涯未婚率です。他にこういうデータがないためか,見てくださる方が多いようです。2位は,県別の大学進学率。教育機会の地域間格差をまざまざと可視化していますので,注目度が高くなっています。今年のデータに更新した記事も10位にランクイン。県別の大学進学率は,毎年計算し,公開いたします。
赤字は今年に書いた記事ですが,4つが殿堂入りしています。これがどれほどかによって,その年のガンバリ度が測られるわけですが,来年はもっと赤字が増えるようにがんばります。去年も同じことを書きましたが,これまでの財産の上にあぐらをかかない,絶えず知識を更新していく。こういう気構えでいます。
最後に一つ。大学院博士課程時代の恩師・陣内靖彦先生が,今年の2月8日に逝去されました。70歳という若さでです。私のような厄介者を引き受けたことが,先生の寿命を縮めてしまったのではないかと思っています。
私は今年5月,礼儀知らずな大学院生とバトルしましたが,院生時代の私は,こやつをはるかに上回る生意気なクソガキでした。陣内先生がどれほど気苦労を負われたかと・・・。謹んで,先生のご冥福をお祈り申し上げます。私に博士号学位を与えてくださったのは,陣内先生です。それに恥じぬよう,今後も精進してまいります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%A3%E5%86%85%E9%9D%96%E5%BD%A6
明日から2016(平成28)年です。来年も,本ブログをよろしくお願い申し上げます。みなさま,よいお年をお迎えください。
2015年12月31日
舞田 敏彦 拝