上記サイトの表2は,主な行動の平均時間(1日あたり)の推移表ですが,これを眺めていたら,「はて?」という現象に気付きました。睡眠時間の減少です。下の図は,生産年齢の男女の変化を折れ線グラフにしたものです。
20代は90年代以降増えていますが,これは進学率の上昇により,学生が増えたためでしょう。30代女性の睡眠時間も長くなっていますが,未婚化の進行により,子どもがいない女性が増えているためでしょうか。
しかし,30~50代の男性,40~50代の女性は,一貫した右下がりです。とくに中年女性はキツイ。就業率の上昇に加え,晩婚化・晩産化の進行により,育児と介護の「ダブルケア」を負わされる女性が増加していることの表れとみられます。
この点については,12月10日の記事でも書きましたが,睡眠時間の時系列変化にも,明瞭に表われていることに驚かされます。