国立社会保障・人口問題研究所は,5年に1回のスパンで『人口移動調査』を実施しています。2011年7月に実施された第7回調査では,全国11353世帯のデータが集計されています。
同調査では,過去5年間に引っ越しを経験した世帯の世帯主に,その理由を尋ねています。複数の選択肢から,主なもの1つを選んでもらう形式です。年齢層別の回答内訳を面グラフにすると,下図のようになります。
過去5年間の転居の理由ですので,調査時点の年齢と離れている可能性もありますが,おおむね肯ける模様です。
15~24歳では進学,25~34歳では結婚,30代後半以降は住宅事情がマジョリティーになりますが,中年期では転勤も多いですね。リーマンの辛いところ。高齢期では子どもとの近居(同居)や健康上の理由も増してきます。
前に,人生のお悩み一望図をつくったことがありますが,転居の理由にも,ステージごとの色が出ていて,面白いです。こういう図を何枚をつくっていけば,加齢に伴う人間の行動変化を予測できるようになるでしょう。もっとも,私みたいな型外れの人間もいるのですが。